ブラジル代表のカルロ・アンチェロッティ監督が、古巣レアル・マドリーのFWキリアン・エンバペについて語っている。
昨季、PSGからアンチェロッティ監督率いるマドリーに加入したエンバペ。同シーズンも58試合44得点を記録する驚異的な活躍を見せたが、今季はさらに勢いを上げている。ラ・リーガ第4節終了時点で4得点を決め、フランス代表でも2試合2得点と、合計6試合6得点と1試合平均1点ペースでゴールを決め続けているのだ。
アンチェロッティ監督はそんなエンバペについて、フランス『レキップ』とのインタビューでコメント。左ウィングが適正ポジションとも指摘されるエンバペを、シャビ・アロンソ現マドリー監督もアンチェロッティ監督同様にセンターフォワードとして起用しているが、イタリア人指揮官は同ポジションこそがベストであると説いた。
「彼はセンターフォワードだ。そのクオリティーは真ん中でプレーしてこそ輝くんだ。彼はスピード、テクニック、器用さを備えており、狭いスペースでその三つの能力を爆発させることができるんだ。だからこそ、いつだってゴールの近くいなくてはいけないんだよ」
「彼をサイドで起用しても、もちろん同じクオリティーを発揮することができる。だが、ゴール数自体は減ることになるだろうよ。フットボールのインテンシティーは、ここ数シーズンでさらに引き上げられている。サイドでプレーする選手のフィジカル的消耗は、本当に激しくなっているんだ」
「サイドでプレーする選手は一際厳しい要求を課されることになる。だからこそエンバペは、前線の中央に置いていた方がいいんだ」
アンチェロッティ監督はまた、エンバペの人間性についても言及。フランス人FWがエゴを見せたことはなかったという。
「私に何かを頼むということはなかった。PKやプレースキックやそのほかのプレーでもね。いつも謙虚で素晴らしい振る舞いを見せていたよ。それでいて44ゴールを決めるなど、凄まじいレベルのシーズンを過ごしたんだ」




