マルセイユで勃発した選手同士の衝突について、『The Athletic』が伝えている。
今季のリーグ・アン開幕戦(レンヌ:0-1)を落としたマルセイユ。するとその直後、ロッカールームでアドリアン・ラビオとジョナサン・ロウが激しく衝突したことが伝えられた。そしてクラブは19日、「受け入れられない振る舞いがあった」としてロウと共にラビオを移籍リストに入れたことを発表。さらにパブロ・ロンゴリア会長は『AFP』で「事態は極めて深刻で、前代未聞の暴力行為があった」と明かしている。
昨季からチームリーダーの1人として牽引してきたラビオと、今夏1700万ポンド(約34億円)とされる買取オプションを行使したばかりのロウ。この2人を移籍リストに入れる決断は波紋を呼んでおり、ラビオの母で代理人のヴェロニク氏など選手関係者はマルセイユの対応を痛烈に非難していた。
そして『The Athletic』は、今回の衝突の詳細を報道。レンヌ戦後、ラビオやヘロニモ・ルジを含むベテラン選手たちは、試合中の努力が足りないとしてロウを激しく責め立てていたという。するとロウが激怒して長時間の殴り合いに発展。ラビオがロウの顔面を強打したようだ。またこの混乱に17歳MFダリル・バコラが巻き込まれ、メディカルスタッフによる治療を受けることに。最終的には警備員の介入が必要なまでに激しい衝突になったと伝えられている。他の選手達は今回の衝突に「大きなショックを受けた」ようだ。
その後マルセイユ側は両選手を移籍リストに入れることになったが、ラビオ側の弁護士は「今回の衝突を口実に彼を追い出そうとしている」と非難している。しかし『The Athletic』によると、マルセイユ側は残り契約が1年を切ったラビオとの契約延長交渉を始めており、売却する意思はなかったと主張。ラビオとロウを放出する決断は、純粋に懲戒処分上の理由だと説明している。
昨季はパリ・サンジェルマンに次ぐ2位に終わり、今季チャンピオンズリーグにも挑戦するマルセイユ。ロベルト・デ・ゼルビ監督の下でチーム自体は上向きだったなかでこうした事件が発生したことで、『The Athletic』は「緊張状態はすぐに冷めそうにない」と指摘した。
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