インテルMFヘンリク・ムヒタリアンは、ユルゲン・クロップやジョゼ・モウリーニョなど、キャリアで指導を受けた様々な監督との関係について詳しく語っている。『トゥットメルカート』が伝えた。
これまで数多くのビッグクラブでプレーしてきたムヒタリアン。中でも、ボルシア・ドルトムントで共に働いたクロップ監督が、今でも自分にとって最も好きな監督の一人であると語る。
「サッカーの話でも人生の悩みでも、話したい時はいつでも彼が話しかけてくれた。ドルトムントではいくつか困難なことがあったので、彼にはいつまでも感謝しているよ」
ムヒタリアンはさらに、かつてトレーニング中にクロップ監督と行った賭けを回想する。
「練習中の賭けだったんだ。彼は僕に『この練習で7点以上は取れないだろう』と言ったんだ。最初のシュートは枠を外れ、2本目はポストに当たった。それから彼がやって来て、『試合は終わったから50ユーロ払え』と言ってきたんだ」
「そして次の試合、フランクフルト戦で2ゴールを決めたんだけど、それは練習中に決め損ねたゴールだった。試合後、彼は僕を抱きしめて『あの50ユーロ返してくれないか?』って言ったんだ。あの賭けの意味が分からなかった。実際、その後はもう賭けはしなかったよ」
ムヒタリアンはドルトムントでの台頭を経て、マンチェスター・ユナイテッドへステップアップ。「モウリーニョから電話があって、マンチェスターに来てほしいと言ってくれた」と話しつつ、難しい関係だったことも明かす。
「彼との関係は決して楽なものではなかったが、困難を乗り越えて、僕を人間として成長させてくれた。彼は僕に問題を起こして、そこから抜け出せるかどうか試してみたかったんだ」
「人間として悪い関係だったと言っているわけではないが、コーチと選手としては常に不快な対立があった。彼は、選手が精神的に強いか、リーグ戦やチャンピオンズリーグといった最も重要な試合でプレーできるかどうかを見極めたかったんだ。これが彼のコーチングのやり方であり、選手を理解し、信頼できるかどうかを見極める方法なんだ」
ムヒタリアンは、マンチェスター・ユナイテッドと共にヨーロッパリーグで優勝した後、モウリーニョが握手しなかったことを思い出す。
「彼は手を握ってくれなかった。もしかしたら忘れていたのかもしれないし、どう反応するか見たかったのかもしれない。その時は気に留めなかったけれど、それでも心に傷跡が残った。『なぜ?』と自問自答した。でも、誰かに『よくやった』と褒めてもらうのに、ハグは必要ないということを学んだね」
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