マンチェスター・ユナイテッドは、ルベン・アモリム監督の進退について話し合う可能性があるようだ。
昨年11月にマンチェスター・Uの指揮官に就任したアモリム監督。しかし、昨季はプレミアリーグワーストとなる15位でシーズンを終えると、今季も開幕2試合で1分け1敗と勝利なし。すると27日には、リーグカップ2回戦で4部グリムズビー・タウン相手にPK戦の末に敗退した。
就任後の34試合でわずか8勝、勝率は「23.5%」と非常に厳しい状況が続くアモリム監督。そして『The Athletic』のローリー・ウィットウェル記者は、「8月もまだ終わっておらず、開幕から3試合を戦ったばかりだが、インターナショナルウィーク中に将来について話し合う可能性を示唆している」とし、去就が不透明になっていることを指摘している。
同記者は、今回のグリムズビー・タウン戦を観戦した首脳陣はジェイソン・ウィルコックスFD(フットボールダイレクター)のみだったが、クラブの全責任者が今回の騒動を確認するとし、「彼らの評判は今やアモリムの評判と結びついており、今後の対応をどうするかが最重要課題となる」と分析。その一方で、最終決定はジム・ラトクリフ卿に委ねられるという。
「共同オーナーであるラトクリフはクラブ運営をその役割の人間に託しているが、彼自身も強い権限を持っている。そのラトクリフ自身は、アモリムの率直な物言いを高く評価している」
アモリム監督自身は今夏のプレシーズン後、昨季中に何度か自身の立場について検討していたことを認めている。マンチェスター・Uは30日に昇格組バーンリーと対戦後、インターナショナルウィークを挟んでマンチェスター・シティとのダービーに挑むが、ウィットウェル記者はこう指摘している。
「ユナイテッドはまたしても笑いものにされている。しかしアモリムの心境を考えると、彼らはどうやってこの状況を打開するのか? 残り僅かとなった移籍市場の戦略を再考するのか? そしてこれは、ユナイテッドのシーズンにおいて史上最速でのクライシスモードの発動となっているのだろうか?」
さらにイギリス『ガーディアン』は、一部の選手たちや関係者の間でがアモリム監督の采配やマネジメントへの不満が高まっており、場合によっては指揮官自身が辞任する可能性があるとも伝えている。今後の動向に注目だ。


