マンチェスター・ユナイテッドは、ヨーロッパリーグ決勝での敗戦直後にスタッフへ解雇の可能性があることを通知したようだ。
昨年2月にジム・ラトクリフ卿がフットボール部門の実験を握って以降、内部改革を進めてきたマンチェスター・U。新たなCEOやスタッフを迎えた他、ルベン・アモリム監督の招聘、メディカル部門の刷新などを行うと、昨年には250人に及ぶ従業員を解雇していた。さらに今年2月には、新たに最大200人の人員削減を実施すると発表。2023年6月30日を期日とする会計年度の決算では、月ごとの平均従業員を1112人としていたクラブだが、そこから450人を解雇することになる。
『The Athletic』によると、サッカー部門以外のスタッフは5月初旬に解雇の可能性があることを通知されていたようだが、シーズンの混乱を避けるためにファーストチーム関係者の解雇手続きは延期していたという。しかし21日のヨーロッパリーグ決勝で敗れてから48時間も経過していない23日、マンチェスター・Uはサッカー部門のスタッフにも解雇の可能性があることをメールで通知したようだ。
また今回のスタッフ大量解雇の中には、フットボール・インサイト&イノベーション部門のダイレクターであるリチャード・ホーキンス氏、フットボール・オペレーション部門のダイレクターを務めるデイビッド・ハリソン氏といった幹部陣も含まれると伝えられている。
なおマンチェスター・Uは、2018-19シーズンを最後に5年連続で赤字を記録しており、損失額の総額は3億7300万ポンド(約720億円)にも及ぶ模様。ラトクリフ卿はこれまで数々のコストカットを実施してきたが、再びスタッフの大量解雇に踏み切るようだ。


