マンチェスター・ユナイテッドのアンドレ・オナナは、クラブ史上最悪のゴールキーパーの1人なのか。イギリス『BBC』が特集を組んだ。
2023年夏にインテルからマンチェスター・Uに加入したオナナ。退団したダヴィド・デ・ヘアに代わる活躍が期待された同選手だが、頻繁にそのパフォーマンスには疑問の声が上がっていた。1年目にはFAカップ制覇を成し遂げたものの、2年目となった今シーズンもその疑問を払拭するには至っていない。
そんなオナナがヨーロッパリーグ準々決勝ファーストレグのリヨン戦を前に「僕たちは彼らよりもはるかに優れていると」とコメント。これを受け、元マンチェスター・Uで現在リヨンでプレーするネマニャ・マティッチは「マンチェスター・ユナイテッドの歴史の中で最悪のゴールキーパーの1人なら、言葉の前にプレーで示すべきだ」と辛辣な言葉を発していた。
これを受け、『BBC』ではマティッチに辛辣な批判を受けたオナナとマンチェスター・Uの他の歴代ゴールキーパーとのスタッツを比較し、同選手が実際に“クラブ史上最悪のゴールキーパーの1人”であるかを調査した。
オナナは在籍する2シーズンで、公式戦93試合で23度のクリーンシートを記録し、137失点を喫して90分当たりの失点数は1.47点。データサイト『Opta』によると、この2シーズンでのプレミアリーグの試合でオナナは被ゴール期待値よりも失点数は7.5点少なく、これはエヴァートンのジョーダン・ピックフォードに続くリーグ2位のスタッツ。その一方で、同選手はミスから4失点を招いており、これはリーグワースト4位になるようだ。
また、過去20年間でプレミアリーグで10試合以上をプレーしたマンチェスター・Uのゴールキーパーの中で、オナナはトップとなる1試合当たり3.4のセーブを記録。しかし、セーブ率は70.1と9選手中アンデルス・リンデゴーア(67.2%)に続くワースト2位に。トップはトマシュ・クシュチャクの80.6%で、エドウィン・ファン・デル・サールは76.1%、ティム・ハワードは73.1%、デ・ヘアは72.0%だった。
さらに、オナナはマンチェスター・Uでプレミアリーグ10試合以上のピッチに立ったゴールキーパーの中で最悪の失点率を記録。同選手は69試合で99失点を喫しており、63分間に1失点を記録する計算に。さらに、クリーンシートの割合は26%とこちらは22%のレイモント・ファン・デル・ハウヴに次ぐワースト2位の記録だった。
一方で、トップはロイ・キャロルで49試合に出場して28失点、152分に1失点の割合で、49%の試合でクリーンシートを記録。ベン・フォスターはクリーンシート率でトップの50%を記録して、140分に1失点の割合。ファン・デル・サールは117分間に1失点、48%の試合でクリーンシートを達成し、ピーター・シュマイケルは106分間に1失点、44%のクリーンシート率だった。
同様に厳しい目を向けられてきたファビアン・バルテズは92分間に1失点の割合で、クリーンシート率は33%といずれもオナナを上回る。近年のマンチェスター・Uを支えてきたデ・ヘアは415試合で446失点を喫し、84分に1失点の割合で35%のクリーンシート率を記録していた。
スタッツ面でオナナは他のゴールキーパーよりも劣っているが、チームを指揮するルベン・アモリム監督は先日に147年のクラブ史の中で「おそらく最悪の時期」と発言しており、チーム状況がゴールキーパーのスタッツに与える影響を無視することはできない。


