マンチェスター・ユナイテッドとウェストハム・ユナイテッドのハリー・マグワイアをめぐる交渉は破談に終わったようだ。イギリス『スカイスポーツ』などが伝えた。
2019年夏にDF史上最高額でマンチェスター・Uに加入したマグワイア。その半年後には当時のオーレ・グンナー・スールシャール監督から主将に任命された同選手だが、昨夏のエリック・テン・ハーグ監督就任以降状況は大きく変わった。
序盤にチームが低迷する中、テン・ハーグ監督はリサンドロ・マルティネスとラファエル・ヴァランを中心に起用し、さらにヴィクトル・リンデロフやルーク・ショーがセンターバックとしての序列でマグワイアを上回った。出場機会が激減した同選手は、今夏に主将のポストから解かれ、このまま新天地を求めるのではないかと予想されていた。
そんなマグワイアにはウェストハムが強い関心を寄せる。一時は両クラブが移籍金3000万ポンド(約56億円)で基本合意に達したと報じられていたが、以降交渉は大きな進展がなく停滞していた。
そして15日、『スカイスポーツ』が伝えたところによると、マンチェスター・Uとウェストハムのマグワイアをめぐる取引は破談した模様。すでにシーズンが開幕しており、マンチェスター・Uが代わりのDFを探すための十分な時間がないことがこの理由であると伝えられている。
また、マグワイアの関係者が同メディアに対して「ハリーはウェストハムとデイヴィッド・モイーズをリスペクトしているが、ハリーとウェストハムの間で合意がなかったことははっきりしている。メディアで取り上げられていたものよりも進展していなかった。ハリーはクラブに残り、クラブを愛し、今シーズンにプレーする多くの機会があると信じている」と語った。
マグワイアが残留に傾いたことから、マンチェスター・Uが今夏に新たなDFを獲得する可能性はかなり低くなった様子。同クラブはバイエルンのバンジャマン・パヴァールやニースのジャン=クレア・トディボにも関心を寄せていたが、イングランド代表DFの退団がなければファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)の関係で獲得には動けないと伝えられている。




