現地時間8日、イングランド・FAカップは3回戦が行われ、マンチェスター・シティとチェルシーが対戦した。
わずか3日前に行われたプレミアリーグでも対戦している両者。その際はシティが敵地スタンフォード・ブリッジで接戦を制したが、今度はエティハド・スタジアムに舞台を移し、FAカップ4回戦進出を懸けて争う。
互いに3日前とはメンバーを入れ替えて臨んだこの一戦、ハーランドをベンチに置いたシティがボール保持でチェルシーを上回るものの、チアゴ・シウバをベンチに置くチェルシーもコンパクトな守備陣形でスペースを与えず、決定機を許さない。
拮抗した展開が続く中、23分にセットプレーで試合が動く。ゴール正面やや右、約23メートルからのFKをシティが獲得すると、マフレズのキックは壁に入っていたギャラガーの頭をかすめてゴール右へと吸い込まれ、シティが先制に成功する。
直近のリーグ戦と同じくマフレズにゴールを許したチェルシーは、さらに27分、左CKを競り合ったハヴァーツの手にボールが当たり、VARの結果、シティにPKが与えられる。このPKをアルバレスがゴール左へと沈め、シティがあっさりと追加点を奪った。
さらに38分、サイドチェンジをペナルティーエリア右で収めたマhルエズが、インナーラップしたウォーカーへ。エリア内右からウォーカーが折り返すと、ゴール前フリーとなっていたフォーデンが押し込みシティが3-0とリードを広げた。
前半まさかのシュート0本に終わってしまったチェルシーは後半、ハヴァーツとコヴァチッチを下げてザカリアと獲得したばかりのダトロ・フォファナを投入。鳴り物入りで加入した弱冠20歳の逸材を3点ビハインドの状況で投入せざるを得なかったチェルシーは、後半もボールを持たれる展開となる中、徐々にシュートまでの形を作れるようになる。
リードしているシティも59分、ゴメスとロドリを下げてカンセロとカルヴィン・フィリップスを投入し、やや緩みつつあったチームを引き締める。まずは1点が欲しいチェルシーは63分、シイェシュとジョルジーニョを下げてハッチンソンとアスピリクエタを投入すると、73分にはマウントを下げてチュクウェメカを投入して流れを変えようと試みる。
しかしチェルシーはシュートチャンスが少なく、なかなか反撃ムードに持ち込むことができない。サポーターからはトゥヘル前監督の復帰を求めるチャントが歌われるなど厳しい状況の続くチェルシーに対し、シティはボールを回しながらさらなる追加点を窺っていく。
83分にはベルナルド・シウヴァの股抜きパスを受けたフォーデンがエリア内に侵入したところでクリバリに後ろから倒され、シティが再びPKを獲得。このPKをマフレズが沈め、4-0と突き放し勝負あり。直近のリーグ戦に続いてクリーンシートでチェルシーを下したシティが、4回戦へと駒を進めた。
■試合結果
マンチェスター・C 4-0 チェルシー
■得点者
マンチェスター・C:マフレズ(23分、85分PK)、アルバレス(30分PK)、フォーデン(38分)




