15日のラ・リーガ第4節、マジョルカは敵地RCDEスタジアムでのエスパニョール戦を2-3で落とした。FW浅野拓磨は2試合連続でベンチスタートとなり、最後まで出場機会はなかった。
ラ・リーガ第3節までを1分け2敗で終え、初勝利がほしいマジョルカ。アラサテ監督は前節レアル・マドリー戦(1-2)で使用した5-3-2のシステムを継続し、これまでの基本システム4-2-3-1でレギュラーを務めていた浅野を再びベンチに座らせた。
前半はエスパニョールのペースで進み、20分には先制点が決まった。サイドを再三切り崩していたロメロの折り返しから、ニアに飛び込んだペレ・ミジャが、巧みな左足のシュートでボールを枠内に流し込んだ。ペレ・ミジャは今季3得点目と好調だ。
エスパニョールはさらに34分、ドルランのクロスにロベルトが太ももで合わせてネットを揺らし、2点目を記録する。だがマジョルカも42分、ペナルティーエリア内でヨセフがポル・ロサーノにつかまれてPKを獲得すると、キッカーのムリチが1点を返すことに成功。さらに前半アディショナルタイム1分にはペレ・ミジャが、ファウルを取らない審判に「お前は酷すぎる」と暴言を吐いたことで一発退場となり、マジョルカは1点ビハインドながら数的優位で試合を折り返した。
後半は11人のマジョルカが一方的にペースを握り、65分には一時同点に追いつくことに成功。64分、ダルデルがファーに送ったクロスから、ムリチが得意のヘディングシュートでこの日2点目を決めている。
その後も勝ち越し点を目指して攻め込み続けるマジョルカ(アラサテ監督は4選手を交代したが浅野を出さない)だったが、81分に失点……。ペナルティーエリア内でライージョがドランを倒して、再びPKを献上すると、キッカーのキケ・ガルシアにシュートを決め切られた。
アラサテ監督は82分に最後の交代カードを切り、モルラネスをドメネクに代える。浅野がベンチで見守る中、マジョルカは決死の猛攻を仕掛けるが、さらなる同点ゴールは奪えず試合終了のホイッスルを聞くことになった。
ラ・リーガ第4節までの成績を1分け3敗としたマジョルカは、19位に沈んでいる。これまでマジョルカのレギュラーだった浅野は、数的優位の状況でストライカーのアブドン、ウィングのジャン・ビルジリ、ストライカーのドメネクと攻撃的選手がどんどんと投入されながらも、最後まで出場機会がないという屈辱的な試合を経験することになった。






