16日のラ・リーガ開幕節、マジョルカは本拠地ソン・モッシュでのバルセロナ戦を0-3で落とした。DFアントニオ・ライージョは試合後、自身が倒れている間に決まったバルセロナの2点目について疑問を呈している。
バルセロナが24分に2点目を決めたが、これが物議を醸している。右サイドから内に切れ込んだFWラミン・ヤマルがシュートを放つと、このボールが頭に当たったDFライージョがうつ伏せに倒れ込んだ。マジョルカDF陣の足は止まったもののバルセロナはプレーを継続し、エリア手前のFWフェランが右足のシュートでネットを揺らしている。
ライージョはその後プレーに復帰したが、脳震盪と判断することなく試合を止めなかったムヌエラ・モンテーロ主審に対して、観客、マジョルカの面々は激しく抗議。感情が昂っている様子のマジョルカはその後、MFモルラネスが抗議によって2枚目のイエローカードを受け、さらにFWムリチが球際で争ったGKジョアン・ガルシアの顔面にキックを浴びせたことで一発退場となり、9人で試合を終えている。
ライージョ本人もモンテーロ主審の判断に納得がいかないようだ。試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのフラッシュインタビューに応じた同選手は、次のように語った。
「皆が目撃したはずだし、説明はそこまで必要ないだろう。1〜2週間前、僕たちは当該の場面のプロトコルについて説明を受けていた。ボールが当たったり落下したりして頭に打撃を受けた場合は、プレーを中断しなければならない、と。僕はボールが頭に当たって倒れ、少し目まいを感じていた。あの10秒の間、プレーを止める余裕はあったはずだ」
「誰か僕たちに説明してほしい。バルセロナの選手たちも理解できていない様子だった」
「審判は僕に『大丈夫か? 目まいを感じていないか?』と聞いてきた。僕が『何が起こった?』と聞いたら『いや、ゴールだ』と返してきたよ。間違いなくプレーを止めるべきだった。あそこから試合はヒートアップして、僕たちもバルセロナも、もはやプレーしていなかった。1チームの2選手が退場すれば、スペクタクルは完全に消え失せてしまうんだ」


