21日のラ・リーガ第18節、マジョルカは敵地コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのヘタフェ戦を1-0で制した。日本代表FW浅野拓磨は負傷から復帰後、初の先発出場を果たし、68分までプレーしている。
前節ジローナ戦ではエースストライカーのムリキが退場しながらも、ラリンの2得点で見事勝利を収めたマジョルカ。アラサテ監督はムリキの出場停止もあってか、浅野を怪我から復帰後、初めて先発で起用している。日本人FWがスタメンとなるには第5節ビジャレアル戦以来だ。
前半から両チームの特徴である高いインテンシティーが際立つ展開。ともにわずかながら明確な決定機を生み出すも決め切れない。ヘタフェはベルトゥがチャンスを迎えるもGKグレイフの好守に遭い、一方のマジョルカはダルデルがシュートをバーの上に飛ばしてしまい、さらに浅野が絶好機を逸してしまった。
4-4-2の右サイドハーフを務め、流れによっては前線にも顔を出す“ジャガー”は24分、スルーパスからDFラインを突破してボックス内中央に侵入。しかし右足で放ったシュートは威力と精度を欠いてしまい、眼前で待ち構えていたGKソリアに右手で止められている。浅野のマジョルカでの公式戦初ゴールはお預けとなった。
前半はスコアレスで終了。迎えた後半、マジョルカは53分に待望の先制点を決めたボックス内左に侵入したラリンがベロカルに倒されてPKの判定。ラリン自身がキッカーを務め、枠内左にシュートを決め切っている。
リードを得て守備にプライオリティーを置き始めるアラサテ監督は、68分に浅野を下げてロベルト・ナバーロを投入。浅野は積極果敢なダッシュなどを見せていたがプレーに絡む機会は少なく、まだ本調子ではないことをうかがわせた。
マジョルカはその後、ヘタフェの猛攻を受けることになるが、虎の子の1点を最後まで守り切っている。連勝のマジョルカは勝ち点を30として暫定ながら5位に浮上した(※第19節分バルセロナ戦をすでに終えているため消化が1試合多い)。




