Malinovskyi Ukraine ArmeniaGetty

ウクライナ代表MFが明かすロシア侵攻による変化「サッカーのメンタリティも変わった」

アタランタに所属する29歳のウクライナ代表MFルスラン・マリノフスキーが16日、ベルガモ市内でチャリティーイベントを行った際に自身の心境などを語った。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

アタランタでの3年目のシーズンを終えたマリノフスキーは、母国ウクライナのためのチャリティーイベントを妻とともにベルガモで開催。4万ユーロ(約565万円)以上の寄付金を集めたアタランタMFは、2022年カタール・ワールドカップ欧州予選のプレーオフ敗退を振り返りつつ、2月24日のロシアの軍事侵攻以降はピッチ内においてもメンタリティの変化が生まれたことを明かした。

「ウクライナ国民は誇り高い愛国者だ。ウクライナはW杯欧州予選POでウェールズに敗れてしまったが、それでも同胞たちは僕らのことを誇りに思ってくれた。戦地のウクライナ兵と同様に僕らが全力を尽くしたことを分かってくれているからだろう」

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「僕らウクライナ人のメンタリティはサッカーにおいても変わった。ロシア軍の攻撃に抵抗するように、僕らもピッチにおいてどんな相手に対しても常に挑戦するようになった。僕らはヨーロッパにおいて、僕らの家で平和に暮らしたい」

また、マリノフスキーはウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領およびロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対してメッセージを発信。「ゼレンスキーが国を離れることはなかった。ウクライナ国民はそんな彼の味方だ。プーチンには、なぜこのようなことを実行したのかを問いたい」と呼びかけた。

さらに、アタランタの同僚であるロシア人FWアレクセイ・ミランチュクにも言及。「アレクセイは素晴らしい青年だ。彼は戦争を受け入れていないはずだが、僕が彼の代わりに意思表明をすることはできない。ロシア人が話をすれば、母国で投獄されるリスクがあるからね」と述べた。

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