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見据えるのは日本代表の主軸「次のW杯は中心で」。新天地で好発進のFW町野修斗、進化への手応え

さらなる成長を求めて欧州の地へやってきた。

ここまで4試合2ゴール1アシスト。ホルシュタイン・キールに加入し、研鑽を積む町野修斗は、ドイツで確かな結果を残し始めている。

2-0で勝利したブンデスリーガ2部の第4節シャルケ戦では、2トップの一角に入ると、後方からつなぐチームの状況に合わせ、巧みに降りてきてはポストプレー。「相方が強くて早くてという選手なので助かりますし、僕も彼の負担を軽減しながら自分のところでターンだったり、収めるところだったりを意識している」と語るように、もう一人のストライカーであるベネディクト・ピクラーが前線で裏抜けやボールキープに徹する中で、町野は攻撃時に後ろと前を繋ぐリンクマンにもなりパスワークの一端を担った。

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その一方で、前線から素早いプレスを敢行。周りが少し気が抜けていると、声を出して前から行く姿勢を貫いた。

そういった”チームのため”になるプレーをした上で、違いを作ったのは59分、左サイドからの絶妙なクロスに対し、相手との駆け引きを制してゴールを奪った。

素晴らしいゴールとなった場面、町野は「最初はニア気味で合わせようかと思ったんですけど、出す瞬間に目を合わせて動き直した。スーパーなボールだったのでトムに感謝したい」と振り返ったが、このゴールはドイツに来てから取り組んでいることが出たシーンでもあったという。

「こっちに来てペナルティーエリア内に入っていくスピード感というのは、より求められている。最初は『もっと入っていけ』と何度も言われていました。なので、そこは意識していて、そこで駆け引きがないと点が取れない。そこの部分は工夫してやっていかないといけないと思っています。今回はそういったところが綺麗にハマりましたね」

ドイツに来てまだそこまで日は経っていないが、「球際の部分などフィジカルのところは、見て分かるとおり、でかい選手とゴツい選手しかいない。そういった相手と戦って成長するためにきました。日々、成長していかないといけないなと思っています」と語った町野。その目線の先には、やはり日本代表の舞台がある。

「まだ中心と言えるほどの結果も残していないですけど、次のW杯は中心で出たい。早くその地位に行けるようなクオリティとパフォーマンスをここで継続しながら見せて、代表に呼ばれた時にはチャンスなので、そこでいつもやっているプレーを、レベルアップした自分を見せたいと思います」

日々、新たな経験を手にし、ストライカーとしての能力を高めている町野。目指す場所にたどり着くため、ここからさらなる成長の一途をたどっていく。

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