リヨンに対するリーグ・アンからの降格処分が取り消された。
6月24日、フランスサッカー経営管理総局(DNCG)は、リヨンに対して昨年11月に科していたリーグ・アンから降格の暫定処分を執行することを決定。この結果、リーグ優勝7度を誇り、ヨーロッパの舞台でも確かな実績を残してきたフランスの名門が新シーズンから1989年以来となる2部降格を強いられることになった。
しかし、この決定を不服としたリヨンは異議申し立てを行い、ジョン・テクストル元会長の後任になったミッチェル・カン会長とCEOのミヒャエル・ゲーリンガー氏が9日のヒアリングに出席。2時間半にわたるヒアリングの中で前体制と異なる経営戦略を示し、DNCGの控訴委員会を納得させることに成功。そして、先月に下された処分が覆り、同クラブの2部リーグ・ドゥへの降格処分の取り消しが決定した。
ただし、DNCGはリヨンに対して人件費と移籍予算の制限を科している。
リヨンは声明の中で「リヨンはDNCGによって下されたクラブがリーグ・アンに残留するための本日の決定を歓迎している。OLは控訴委員会が将来にわたって真摯な経営を約束したクラブの新経営陣の野心を認めてくれたことに感謝している。株主らの献身的な努力に支えられる新経営陣はサポーターやスタッフ、選手、パートナー、関係者をはじめとしたクラブ内外からのすべての支援に非常に感謝している。本日の決定は、リヨンの信頼を取り戻す最初の一歩になった。私たちは今、来シーズンに向けてしっかりと準備してスポーツ面での目標に集中することができる」と伝えた。
なお、欧州サッカー連盟(UEFA)との合意によると、リヨンは降格が決定した場合、新シーズンのヨーロッパカップ戦出場は無効になるものの、リーグ・アン残留を決めたため、新シーズンのヨーロッパリーグに出場する見込みだ。


