パリ・サンジェルマンのルイス・エンリケ監督が想像する“未来のフットボール”が話題となっている。
セルタで練習場を俯瞰できる大きな足場をつくったり、バルセロナでポゼッションスタイル一辺倒だった同クラブにカウンターを導入したり、スペイン代表で“ストリーマー”となってファンと直接交流を取ったり……。ルイス・エンリケ監督は、イノベーション精神にあふれていることで知られる。
そんな同指揮官は『モビスター・プラス』が放送した自身のドキュメンタリー番組で、“未来のフットボール”の形を予想。監督が選手たちのあらゆる動きを司るとの見解を示している。
「“未来のフットボール”では、監督が上(スタンド)にいて、ヘッドセットを装着してすべてをコントロールするんだ。試合をモニターを通して見ながら、選手に直接『ルーカス、中に絞れ。このフェーズでは絞るんだ』と指示をしながらね。私にとっては素晴らしいことだ。たとえ選手たちのことを殺すとしてもね」
ルイス・エンリケ監督は冗談も交えて、話を続けていく。
「ヘッドセットで通信するほか、電気で痛みを与えられるなら完璧だ。プレッシングに行かないで楽していれば、スイッチを入れて電気を流し、前に走らせるんだよ」
現代フットボールでは選手の自主性や個性が失われつつあるとも言われるが、ルイス・エンリケ監督の描く未来はその傾向の先にあるものかもしれない。なお同指揮官のこの意見は賛否両論となっており、SNS上では「私がフットボールを嫌いになる要素がすべて揃っている」「選手にとって本当に必要なものは、監督が指示を送ってくるうるさいイヤホンを投げ捨てる意思の強さだ」といったコメントも見受けられた。
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