プレミアリーグは24日に第12節が行われ、サウサンプトンとリヴァプールが対戦した。
開幕11試合で1勝1分け9敗、戦い方は評価されながらも勝ち点4で最下位に沈むサウサンプトン。一方でスロット監督新体制の下、9勝1分け1敗と絶好調で首位を快走するリヴァプール(勝ち点28)。最下位と首位チームによる一戦がセントメリーズ・スタジアムで行われた。なお菅原由勢と遠藤航、2人の日本代表はベンチスタートとなっている。
試合は序盤からサウサンプトンも後方からつなぐことを狙い、5分にはマテウス・フェルナンデスがこの試合初シュートを放つ。さらに7分、ボックス内まで侵入したアームストロングがコナテと接触して倒れるなど、立ち上がりからゴールへと迫るシーンを作った。一方のリヴァプールは、6分にサラー、15分にブラッドリー、20分に再びサラー、25分にソボスライ、27分とガクポが枠内シュートを放っていくが、いずれもGKマッカーシーに防がれている。
すると30分、リヴァプールが先制に成功。一度は相手GKにキャッチされたものの、そのまま相手ボックス付近で圧力を高めると、パスをカットしたソボスライがそのままシュートを叩き込んだ。リズムを掴み始めたアウェイチームが大きなリードを奪う。
しかし、サウサンプトンも反撃。失点直後の33分にダウンズが決定機を迎えると、40分にはドリブルで敵陣を突破したディブリングがPKを獲得する。アームストロングのキックは一度GKケレハーに弾かれたものの、自ら押し込んでネットを揺らした。ホームチームが良い流れを手にし、前半を1-1で折り返す。
後半に入ると、早々にサウサンプトンにアクシデント。前半から好プレーを見せていたオヌアチュが足を痛めてプレー続行不可能になり、そのままピッチを後に。ウゴチュクとの交代を余儀なくされている。それでも56分、相手CKからロングカウンターを発動。ディブリングのサイドチェンジを最前線まで走り込んだアームストロングが受け、最後はマテウス・フェルナンデスがネットを揺らした。見事な速攻でホームチームが逆転に成功する。
逆転を許したリヴァプールは、ホームチームの勢いに押されて苦しむ時間が続く。すると状況の打開を図り、62分にはマクアリスターとルイス・ディアスを投入。この采配が功を奏し、その直後に速攻からヌニェスが決定機を作る。そして65分、フラーフェンベルフのロングパスに飛び出したサラーが相手GKの位置を見たワンタッチシュートを流し込んだ。首位チームがすぐさま同点に追いついた。
一気に試合が動きスタジアムが熱狂に包まれる中、サウサンプトンは77分に2枚替え。アーチャーと菅原由勢を投入し、勝ち越しを目指していく。しかし81分、サラーのクロスをカットした菅原由勢がハンドを取られてPKを献上。これをサラーに決められ、逆転を許した。なお、サラーはこれが今季プレミアリーグ10ゴール目に。ゴール後にはユニフォームを脱いで喜びを爆発させた。
苦しくなったサウサンプトンは、87分にDFラインの背後を取った菅原由勢のクロスから決定機を作る。一方のリヴァプールは、89分にヌネスに代えて遠藤航を投入。試合を締めくくりにかかる。結局試合はこのまま終了。リヴァプールが3-2でサウサンプトンに競り勝った。
この結果、リヴァプールは今季10勝目で勝ち点を31まで伸ばすことに成功。2位マンチェスター・シティとの差を「8」まで広げた。一方のサウサンプトンは早くも10敗目を喫し、勝ち点4のままとなっている。