プレミアリーグは31日に第22節が行われ、リヴァプールとチェルシーが対戦した。
先日に今季限りでのクロップ監督退任が発表されたリヴァプール。タイトル奪還へ選手だけでなく本拠地アンフィールドもこれまで以上に燃える中、発表後最初のリーグ戦で強豪チェルシーと対戦した。この試合では好調のジョタやヌニェスの他、マクアリスターとソボスライが復帰している。一方のチェルシーでは、チアゴ・シウバやパーマーがピッチに立った。
試合は序盤から激しい攻防が続く中、徐々にホームの大歓声を浴びるリヴァプールが圧力を強めていく。すると22分、先制に成功。ブラッドリーのカットからカウンターを発動すると、中央で受けたジョタが2人をかわしてボックス内へ侵入、自ら叩き込んだ。好調FWのゴールで大きなリードを奪う。
先制後もリヴァプールは圧力を緩めず、31分にはジョーンズが決定的なシュートを放つ。勢いに乗ると、39分には追加点。中盤でディアスが反転から持ち出し、右サイドへパス。走り込んできたブラッドリーが逆サイドへ流し込んだ。公式戦5試合連続で先発した20歳がゴールを奪うと、45分にはボックス内でジョタが倒されてPKを獲得。しかし、ヌニェスのキックはポストに直撃し、3点目とはならなかった。それでも2点をリードし、前半を折り返す。
後半頭から選手を入れ替えたチェルシーに対し、リヴァプールは主導権を渡さない。すると64分、試合を決定づける3点目を奪った。ファン・ダイクのサイドチェンジを受けたブラッドリーが右サイドを突破してクロスを送り込むと、飛び込んだソボスライが頭で叩き込んでいる。
その直後、クロップ監督はブラッドリーを下げてケガから戻ってきたアレクサンダー=アーノルド、ケガ明けのソボスライに代えてエリオット、ゴメスに代えてロバートソンを投入。1ゴール1アシストを決めた若き下部組織出身DFには、スタンドから大きな拍手が送られている。
しかし71分、チェルシーも反撃。チュクウェメカが反転からボックス内へ持ち出すと、受けたエンクンクがシュートを流し込んだ。途中出場2人活躍で、アウェイチームが望むを取り戻す。
1点を返されたリヴァプールだが、76分にはヌニェスがバー直撃のシュートを放ち、その直後にエリオットが鋭いシュートを狙ったが、GKのファインセーブに阻まれる。すると79分、ヌニェスのクロスからルイス・ディアスがダメ押しの4点目を奪った。
リヴァプールはその後、88分に相手と交錯したマクアリスターが足を痛めるシーンがあったものの、さらなる失点は許さず。4-1でチェルシーを下している。
この結果、リヴァプールはリーグ戦4連勝を達成。勝ち点を51まで伸ばし、しっかりと首位をキープした。そして次節、敵地で3位アーセナルとの大一番へ挑む。一方のチェルシーは、リーグ戦の連勝が「3」でストップ。勝ち点31のままで10位に転落している。