現地時間11日、UEFAヨーロッパリーグ（EL）は準々決勝のファーストレグが行われ、遠藤航の所属するリヴァプールはホームのアンフィールドにアタランタを迎えた。
ホームのリヴァプールはサラー、ルイス・ディアス、ロバートソン、ショボスライがベンチスタートとなり、負傷明けのジョタとアレクサンダー＝アーノルドもベンチに復帰。遠藤はマクアリスター、カーティス・ジョーンズと共に中盤を形成し、前線にはガクポ、ヌニェス、エリオットが並んだ。
三つ巴の激しい優勝争いを繰り広げる国内リーグを意識してか、ややターンオーバー気味のリヴァプールに対し、アタランタが最初のチャンスを作る。開始わずか3分、高い位置でボールを奪い、ゴール前にこぼれたボールをパシャリッチが押し込む。リヴァプールにとっては想定できないピンチだったが、この至近距離からのシュートはGKケレハーが顔面セーブで防いで見せた。
リヴァプールの反撃は15分、C・ジョーンズのスルーパスにヌニェスが抜け出す決定機も、ループ気味のシュートはゴール左へと外れる。さらに26分、左サイドからのFKのこぼれ球をエリオットが拾ってペナルティーエリア右から左足でシュート。巻いたコントロールシュートはクロスバーとポストを叩いた。
立ち上がり以降、なかなかチャンスを作れずにいたアタランタだが、38分にコープマイナーズの縦パスに右サイドを抜けたザッパコスタの折り返しを、ゴール前のスカマッカがダイレクトで合わせる。GKケレハーは反応していたものの止めきれず、アタランタが先制に成功した。
前半終了間際にもコープマイナーズが抜け出して決定機を得たアタランタだったが、これはGKケレハーが体でシュートコースを消してブロックした。
追いかける展開で後半を迎えたリヴァプールは、C・ジョーンズ、エリオット、ツィミカスを下げてサラー、ショボスライ、ロバートソンを投入。56分にはペナルティーエリア左で粘ったガクポの折り返しをニアサイドのヌニェスが左足で合わせるも、ゴール上へと外れる。
60分にヌニェスに代えてルイス・ディアスを投入し攻勢を強めたいリヴァプールだったが、その直後、右サイドでボールを受けたデ・ケテラーレのダイレクトクロスを、ゴール前でフリーとなっていたスカマッカがダイレクトで流し込み、アタランタが追加点を挙げた。
交代直後の失点で2点差に広がり、前掛かりになって攻守のバランスを崩したリヴァプールに対し、アタランタはしっかりと守備を固めながら、虎視眈々とカウンターから3点目を狙う。76分には遠藤を下げてジョタを投入。遠藤はやや疲れもあるのか、珍しくボールを失うなど持ち味を発揮しきれなかった。
まずは1点取りたいリヴァプールは79分、左サイドでアンダーラップしたロバートソンがゴール前に入れると、ファーサイドに走り込んだサラーが押し込んでようやくネットを揺らす。しかし、これはオフサイドによりノーゴールとなった。
ゴールの遠いリヴァプールに対し、アタランタは83分、高い位置でショボスライからボールを奪い、スカマッカのパスに抜け出したエデルソンのシュートはGKケレハーが止めたものの、こぼれ球をパシャリッチが押し込んでアタランタが3-0とリードを広げた。
セカンドレグのためにも一矢報いたいリヴァプールだが、最後までアタランタの堅守をこじ開けることは叶わず。アタランタが敵地アンフィールドで3点のリードを奪い先勝した。
セカンドレグは来週18日に行われる。
■試合結果
リヴァプール 0-3 アタランタ
■得点者
リヴァプール：なし
アタランタ：スカマッカ（38分、61分）、パシャリッチ（83分）
