リヴァプールのアルネ・スロット監督は、大きな動きに出た今夏の移籍市場についてコメントした。
昨シーズンのプレミアリーグを制したリヴァプールは今夏の移籍市場で大型補強を敢行。フェデリコ・キエーザ獲得のみに終わった1年後、当時のクラブ史上最高額でフロリアン・ヴィルツを獲得し、さらにその額を更新する移籍金でアレクサンデル・イサクをもチームに加えることに成功。さらに、ジェレミー・フリンポンやウーゴ・エキティケらを獲得する積極的な補強に出て、総支出額は4億5000万ポンド(約900億円)に上った。
この大型補強は現地メディアでも大きく取り上げられ、解説陣からは賛否の声が上がる中、チャンピオンズリーグ(CL)初戦のホームでのアトレティコ・マドリー戦を前にしたプレスカンファレンスでスロット監督は、今夏の支出額のみ報じられる現状に苦言を呈した。
「我々の新戦力がフォーカスされ過ぎている。特にこの国の他クラブを媚びする解説者は4億5000万ポンドについて話すことを止められない。何度でも言おう、4億5000万ポンド、4億5000万ポンドだ!しかし、彼らは我々の売却額が3億ポンドに近かったことを忘れてしまっている。スカッドを強化したいのなら、これだけの金額を費やす必要がある」
また、スロット監督は、今夏のリヴァプールの移籍市場について「最高のビジネスをした」と評価し、若手を中心に獲得した補強方針を称えた。
「我々が獲得した選手たちはとても良い選手たちだから、我々がこれだけの額を使ったと言われることは称賛でしかないと思う。一部のクラブは即戦力だからと言って27歳の選手を獲得することを好んでいるが、我々は即戦力の21歳や22歳の選手を獲得したと思う。我々が使ったすべての資金は選手を売却し、誰も獲得したなかった後にリーグを優勝したことによって我々自身が作り出したものだ」


