バルセロナ退団が決定したFWリオネル・メッシが8日、カンプ・ノウで公式会見を行った。
下部組織時代からバルセロナ一筋で、プロデビューから17年間を捧げたメッシ。クラブ歴代最多出場(775)や最多ゴール(670)、最多タイトル獲得(35)など偉大な記録を残してきたが、5日に退団が決定。バルセロナ側は、ラ・リーガの定めるサラリーキャップをクリアできなかったことが原因であると発表している。
登壇直後から涙を流していたメッシは、冒頭でバルセロナやすべての人への感謝を語った。喋り終えた後、参加者の拍手に包まれながら号泣。そして記者からの質問に応じている。
冒頭では「このユニフォームのためにすべてを捧げた。だから、自分自身で満足している」と話していたメッシ。それでも記者から「後悔していることはあるか?」と問われると、5度目のビッグイヤーに届かなかったことは心残りだと語った。
「もう一度チャンピオンズリーグに勝てなかったことは辛い。リヴァプール、チェルシーとの準決勝で優勝に近づいたし、もう一度叶えることもできたはずだ」
そして「でも、何も後悔はしていないよ。僕たちはできる限りのことをしてきた。もう少しだけタイトルを獲得できたはずだとは思えても、ね」と続けたメッシ。これまでクラブと代表キャリア合わせて「36」ものタイトルを獲得してきたが、世界記録を持つ盟友に近づきたいと明かした。
「僕の目標はもう少しだけチャンピオンズを勝ち取ること、タイトル数でダニ(・アウベス)をつかまえることだ(44)。少なくとも、彼に近づきたい」
また、一部で合意報道も伝えられたパリ・サンジェルマン(PSG)移籍の可能性についても言及。「PSGは可能性の一つだけど、でも現時点ではどことも約束していない。退団の声明が発表されたとき、興味を持つクラブから連絡を受けた。まだ、何も決まっていない。話し合っている最中だ」と、現時点での合意は否定している。


