20211030_Inagaki2(C)Kenichi Arai

ルヴァンカップMVPの名古屋グランパスMF稲垣祥が苦しかった胸の内を吐露「ここ2週間、絶望に近いような状況で…」

名古屋グランパスに所属するMF稲垣祥が、JリーグYBCルヴァンカップ決勝のセレッソ大阪戦後のフラッシュインタビューに応じた。

名古屋は30日、ルヴァン決勝でC大阪に2-0で勝利してクラブ史上初めて同大会のタイトルを獲得。C大阪にチャンスを作らせない堅守もさることながら、後半早々に前田直輝がセットプレーから先制点を奪取し、耐える時間が続いた79分にも稲垣が味方のシュートのこぼれ球に後方から駆け上がってきてダイレクトでネットに突き刺すという得意の形で追加点を決め切った。

名古屋は27日にも天皇杯準々決勝でC大阪と激突しており、その際は0-3で完敗している。また、ここ2週間はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも準々決勝で浦項スティーラースに敗れて敗退。その間、明治安田生命J1リーグも佳境に入っており、移動も含めて極めて厳しい日程が続いていた。

ルヴァン杯のタイトルを決定的なものとする追加点を決め、攻守両面の貢献が評価されてかMVPに輝いた稲垣は、試合後に以下のようにここ2週間を振り返りつつ喜びを口にしている。

「本当に……ここ2週間、ACLから絶望に近いような状況で苦しい時期が続いたのですが、その中でもチームが崩れずに一枚岩となってやれました。前回、天皇杯でC大阪に0-3で負けましたが、多くのファミリーの方々が最後までホームで背中を押してくれて、それが本当に力になりました。そういった思いに応えたいという思いが強くて、こういう結果をみんなで共有出来て嬉しいです」

また、自身の得点についても「チームとしても個人としても全員が良いところを出し合いながら試合を進められましたし、全員の力だと思います」とチームとしての勝利を強調。団結力を示し、最高の結果を手にした。

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