ルヴァンカップは7日、プライムラウンド準々決勝のセカンドレグが各地で行われた。
サンフレッチェ広島と湘南ベルマーレは、エディオンピースウイング広島で激突。第1戦は激闘の末に3-2で湘南が制していたが、広島は23分に右サイドを崩して最後は加藤陸次樹が合わせて先制に成功。早い時間帯に2戦合計スコアで同点に追いつく。しかし37分、ルイス・フェリッピの落としを受けた鈴木章斗が見事なシュートでネットを揺らし、再び湘南が2戦合計スコアで勝ち越しに成功する。それでも広島も食らいつき、61分にジャーメイン良がPKを沈め、再び追いついた。
そして後半アディショナルタイム、途中出場のヴァレール・ジェルマンが劇的な決勝点を叩き込む。さらにその直後に中野就斗がダメ押し弾を奪い、4-1で広島が勝利。2戦合計スコア5-4で、逆転での準決勝進出を決めている。
敵地での第1戦を0-2で落としていたヴィッセル神戸は、横浜FCに1-0で勝利。逆転突破のためにゴールが欲しい神戸だが、27分にマテウス・トゥーレルが危険なタックルで一発退場。10人での戦いを強いられる。それでも84分に大迫勇也が1点を返すが、反撃はここまで。2戦合計スコアで敗退が決まった。また4-1で第1戦を制していた柏レイソルは、ホームで横浜F・マリノスに1-0と勝利。後半アディショナルタイムに戸嶋祥郎がネットを揺らし、そのまま準決勝進出を決めている。
そして、第1戦を1-1の引き分けで終えていた川崎フロンターレと浦和レッズは、Uvanceとどろきスタジアムで激突。川崎Fは15分にボックス内のファールでPKを獲得すると、これをエリソンが豪快に叩き込んで先制に成功する。しかし浦和も74分、途中出場したばかりのイサーク・キーセ・テリンがクロスに飛び込んでシュートを押し込んだ。注目の新加入FWのファーストプレー弾で、アウェイチームが試合を振り出しに戻す。しかし88分、川崎Fが突き放した。ボックス手前で仕掛けた伊藤達哉が右足を振り抜くと、美しいゴールがネットを揺らした。絶好調アタッカーの公式戦5試合連続弾を奪う。
だが、試合はまだ終わらない。90分、ゴール手前で得たFKを中島翔哉が直接狙うと、見事な一撃がバーを叩きながらネットに吸い込まれた。浦和が土壇場で追いつき、試合は延長戦へ突入する。すると94分、伊藤達哉がボックス内で倒されてPKを獲得。これを宮城天が冷静に沈め、川崎Fが勝ち越し。このゴールが決勝点となり、川崎Fが3-2で死闘を制し、ベスト4に名を連ねている。
またこの結果、準決勝の対戦カードが決定。広島と横浜FC、柏と川崎Fの対戦が決まった。準決勝は10月8日、10月12日に開催される。
■ルヴァンカップ準々決勝セカンドレグ結果
広島 4-1 湘南(2戦合計6-4)
柏 1-0 横浜FM(2戦合計5-1)
川崎F 3-2 浦和(2戦合計4-3)
神戸 1-0 横浜FC(2戦合計1-2)
■ルヴァンカップ準決勝対戦カード
柏 vs 川崎F
広島 vs 横浜FC
