Tudor LazioGetty Images

鎌田大地を重用したラツィオ指揮官の電撃辞任、イタリア紙編集長の見解は?

イタリア人有名ジャーナリストで、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』の編集長を務めるイヴァン・ザッザローニ氏が6日、ラツィオのイゴール・トゥドール監督が電撃辞任に至った原因などを分析した。

トゥドールは今年3月、マウリツィオ・サッリの電撃辞任により空席となったラツィオ指揮官の座に就任。3-4-2-1の新システムで鎌田大地を重用してチームを立て直し、リーグ戦を7位でフィニッシュして来シーズンのヨーロッパリーグ出場権を確保した。

だが来シーズンの構想の中心となるはずだった鎌田は、クラブとの契約延長交渉が決裂して退団が決まり、クロアチア人指揮官はフロント陣と今夏の補強方針を巡って意見が一致せず、サッリの辞任からわずか3カ月弱で前任者に続いて電撃辞任の幕引きとなった。

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そんな中、ザッザローニ氏は、自身が編集長を務めるイタリア紙のコラムにおいて、鎌田を追うようにチームを去ったトゥドールについて見解を示している。「自らの立ち位置を知ることが、自らを見失わないために重要だ。トゥドールは、それを理解しようとしていないかのような印象を受けたが、それが致命的となった」と指摘し、分析を続けた。

「サッリが去ったことによるショックで、バラバラになったロッカールームに飛び込んだが、ファンや選手から愛されるためには、鉄拳やスケープゴートの捜索、優れた選手の排除や才能の消去とは、全く異なることが求められていると疑問を抱く謙虚さがなかった。優しさを失わずに厳しくあるべきだが、トゥドールは、過去にはローマで愛された数多くの軍曹たちの例があるにもかかわらず、トゥドールはすべて真逆だった」

クロアチア人指揮官は、勝利を収めてポイントを獲得して結果を出したが「まるで外部の人間、ゲストやスーツケースを手にしたセールスマンであるかのようだった」とザッザローニ氏は主張。ラツィオの選手たちやファンの心をつかめていなかったことが、退任劇につながったと考えている。

「ローマのような街において、ファビオ・カペッロという名前でもなければ、鉄拳アプローチはほぼ機能しない。ラツィオは別のものを必要としていた」ことを強調。「それが今後、見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。だが現在、異質な存在から解放された」とし、「最初の瞬間からラツィオファンの嫌悪されて」わずか79日でチームを去ったクロアチア人指揮官に見解を示した。

またイタリア紙編集長は、クラウディオ・ロティート会長の過ちにも言及。「誰もが特徴をよく知る指揮官を選び、『変えられる、もしくはコントロールできる』と考えた」ことが失敗であったと指摘した。最後に「私はサッリが去った時、理想的なプロフィールを見出すのは簡単でないことに気づいていたが、それでもトゥドールは賭けだった」と結論付けた。

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