現地時間10日、コッパ・イタリア準々決勝では、鎌田大地の所属するラツィオとローマによるローマダービーが行われた。
なかなかパフォーマンスが上がらず、結果が出せていない鎌田はベンチからのスタート。ルイス・アルベルトもベンチスタートとなった中盤では、ベシーノ、グエンドゥージ、カタルディが起用された。
立ち上がりからダービーらしくインテンシティの高い拮抗した展開となる中、徐々にラツィオがテンポのいいパス回しでローマゴールへと迫っていく。24分には右サイドからカットインしたラッツァーリのシュートがDFに当たってゴール左へと外れた。
攻勢のラツィオだが、エースのインモービレを欠いた攻撃に厚みがなく、次第にボール保持はローマへと移っていく。しかしローマも前線のルカクになかなかボールが収まらず、ディバラもゴールに近い位置で仕事をさせてもらえないまま、互いに無得点で試合を折り返した。
負ければ敗退ということもあり、互いに負けたくない気持ちが試合展開にも反映されている182回目のローマダービー。後半、ローマはディバラに代えてロレンツォ・ペッレグリーニを投入するが、先にチャンスを作ったのはラツィオだった。
47分、右クロスをゴール前のベシーノが頭で合わせるも、GKルイ・パトリシオが横っ飛びではじきCKへと逃れた。するとそのCKをショートで繋ぎ、低いクロスをニアサイドのベシーノが逸らすと、反応したカステジャーノスがハイセンとの接触で倒れ、VARの結果、ラツィオにPKが与えられる。このPKをザッカーニがゴール右へと沈め、ラツィオが均衡を破った。
先制したラツィオは勢いづき、57分には右サイドからの折り返しをベシーノが右足で捉えるも、ゴール右へとわずかに外れる。
追いつきたいローマは58分、ザレフスキとカルスドルプに代えてスピナツォーラとアズムンを投入。一方のラツィオも68分にラッツァーリ、カタルディ、ザッカーニを下げてルカ・ペッレグリーニ、ロベラ、ペドロを投入する。
さらにはボーブに代えてエル・シャーラウィ、ハイセンに代えてベロッティを立て続けに投入したローマに対し、ラツィオはカステジャーノスに代えてイサクセンを投入してフェリペ・アンデルソンをトップに移すオプションを試した。
1点を追うローマだが、時間の経過とともに攻撃が雑になり、枚数を増やした前線にロングボールを放り込むものの、セカンドボールを拾えずゴールが遠い。
87分にはアズムンのポストプレーからベロッティが左足ボレーで捉え、ようやく決定機を迎えるも、GKマンダスが素晴らしい反応ではじき、こぼれ球をLo・ペッレグリーニが押し込むもGKマンダスが先に触ってピンチをしのいだ。
アディショナルタイムは7分と長く取られ、96分にはパレデスと一悶着を起こしたペドロが2枚目のイエローカードを受けて退場。10人での戦いを余儀なくされたラツィオだったが、残り時間は少なく、逃げ切ったラツィオがコッパ・イタリア準決勝へと駒を進めた。
■試合結果
ラツィオ 1-0 ローマ
■得点者
ラツィオ:ザッカーニ(51分PK)




