Matteo Guendouzi LazioGetty Images

「仰天だ」激震が相次ぐ鎌田所属のラツィオに伊紙も驚き「どんな精神状態でプレーを?」

不穏な状況が続くラツィオの近況について、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が16日の特集記事で伝えている。

先月、2021年夏からラツィオを率いたマウリツィオ・サッリ前監督が成績不振により電撃辞任。後任となったイゴール・トゥードル新監督の下、新たなチーム作りが始まると、出番に恵まれていなかった鎌田大地が再評価されるなどチーム内の序列に変化が起きた。

するとラツィオの中盤の“不動の10番”ルイス・アルベルトが前節のサレルニターナ戦後に突然、退団希望を発表。続いてサッリに重用されていたマテオ・ゲンドゥージも新指揮官との不和が報じられた。さらにはフェリペ・アンデルソンの母国ブラジル復帰も明らかとなり、イタリア紙は相次ぐラツィオ内の激震に驚きを隠せない。

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「仰天だ。ルイスやゲンドゥージの事件だけではなかった。フェリペのショッキングな選択まで加わった」と反応。「いったいトゥドールは何を思っているのだろうか。走行中に脱線した電車に乗っているような気分だろうか」などとラツィオ指揮官に思いを馳せた。

今季はリーグ戦6試合とコッパ・イタリアの試合が残っているが、「走りながらすべてをコントロールしなければならない」状況であり、チームが瓦解の危機にある中で「誰を起用し、どんなメンタルコンディションで、ジェノバでプレーするのだろうか」とラツィオの次戦を案じた。

また、特集ではゲンドゥージと指揮官の対立にもスポットライトを当てている。鎌田とポジションを競うフランス人MFは現在、表向きはケガによる離脱となっているが、「(サレルニターナ戦の)金曜日に自分がプレーしないことが分かると反応」し、「トゥドールとの口論もあった」ことが指摘されている。

15日には、チームの全体練習とは異なる時間帯にリハビリを受けていたとみられ、「チームがやって来た時に誰も彼の姿を見なかった」という。和解を模索するための「トゥドールとの意見交換は行われていないはず」であり、両者の間には「冷淡な空気が支配している」との指摘もある。

サッリ指揮下の主力の多くの退団の可能性が囁かれる騒動に発展しているラツィオ。「フォルメッロでのショッキングな出来事は、もはや日常的になった」とも。だが少なくとも、マヌエル・ラッザリは「退団のうわさ話」を一蹴したほか、アレッシオ・ロマニョーリのマネージャーを務めるエンツォ・ライオラも、同紙のインタビューでクラブとの亀裂を否定している。今後の動向は注目されるところだ。

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