ラツィオのアンジェロ・マリアーノ・ファビアーニSDが1日、クラブ公式メディア『Radio Lazio Style』のインタビューに応じ、今夏のFWメイソン・グリーンウッド獲得が失敗に終わったことについて舞台裏を明かした。
今夏、鎌田大地やルイス・アルベルトら主力が相次いで退団し、マルコ・バローニ新監督体制で積極的な補強に乗り出しているラツィオ。補強候補としてマンチェスター・ユナイテッドに所属していたグリーンウッドをリストアップしたが、交渉は合意に至らず。22歳FWは最終的にマルセイユへ移籍した。そして、ラツィオSDがその背景を明かした。
「昨年も彼を獲得したいと思っていたが、選手との間に障害が生じてしまった。グリーンウッドの問題が何であったのか、みんなも分かっているだろう。グリーンウッドをイタリアへ連れてくるというアイディアに関して代理人を警戒していたが、我々が期限を設けると、そこからオークションが始まった」
「私は一定のリミットまでならいけると考え、約2600万ユーロ(約42億円)のオファーを提示したが、選手側は他の選択肢を好んだようだ。私は実現しなかった取引こそ最高の取引だと思っている。(ニコロ)ロヴェッラや(マッティア)ザッカーニのように、チームの環境を好きでいてくれる選手たちにいて欲しい」
そしてファビアーニSDは、鎌田との契約延長交渉が決裂した際にクラウディオ・ロティート会長が用いた「傭兵」との言葉を使い、グリーンウッドの獲得が実現しなかったことを幸運と捉えていることを強調した。
「私は、こうした傭兵たちは欲しくない。ある種の取引に応じないことは、幸運だと思っている。あと5万ユーロ(約800万円)で自らを売ることもできるが、私には両親から教えられた価値観がある。グリーンウッドが別の道を歩み出したのなら、彼の幸運を祈りたい」
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