Daichi-Kamada(C)Getty Images

鎌田大地という新生ラツィオの難題「退団寸前だが絶対的レギュラー。中盤の未来が犠牲に」

ラツィオに所属するMF鎌田大地の境遇について、イタリアのサッカー情報サイト『TUTTOmercatoWEB』が15日、特集を組んでスポットライトを当てて現状を分析した。

昨夏、ラツィオと1年契約を結んでマウリツィオ・サッリ指揮下のチームに加入した鎌田。しかし出場機会の確保に苦しみ、「8カ月にわたってミステリアスな存在」だった。そんな27歳MFの境遇の変化に特集で注目。「カマダという難題…退団寸前だが(イゴール)トゥドールにとって絶対的レギュラー」との見出しで見解を示している。

「ダイチ・カマダの冒険は、矛盾に満ちたシーズンにおいて極めて解読不可能なものになっている」と指摘。開幕直後はレギュラーに抜てきされ、ナポリ戦で決勝点を挙げたほか、ユヴェントス戦でアシストを記録したものの、その後はサッリ指揮下で出番を失った一連の流れを振り返った。

以下に続く

ところが先月、指揮官のサッリが電撃辞任。代わってトゥドールが監督に就任すると、トップ下やボランチで起用されて「日本人選手は突然、代えの利かない選手となり」、鎌田を取り巻く状況が一変した。

しかし、「彼がレギュラーであることは、クラブのプロジェクトの中心である(マテオ)ゲンドゥージや(ニコロ)ロヴェッラら他の主役を議論に付すことになる」と懸念を指摘。契約延長オプションを行使せず、「期限切れとなる選手に力を入れ、中盤の未来を象徴する選手たちを“犠牲”にするリスクを、トゥドールやラツィオは冒すべきではない。これからシーズン終了までに明確にするべきだ」と主張し、「カマダという難題」へ答えを出すべきであるとの見解を示した。

広告