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新生ラツィオで注目浴びる鎌田大地、来季の去就は?「指揮官が慰留を願っている」と伊紙

新生ラツィオで出場機会を得始めたMF鎌田大地の動向を巡り、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が11日、特集を組んで注目した。

マウリツィオ・サッリ前体制で十分な出場機会を得られず、ベンチを温め続けた鎌田。しかし指揮官がイゴール・トゥドールに交代すると、ラツィオ新監督の初陣でスタメンに抜てきされ、ローマダービー(0-1)にも先発出場。境遇が変わり始めた。

そしてイタリア紙は、昨夏に2年間の延長オプション付きの1年契約を結んだ鎌田の動向に注目している。「サッリの下で完全に構想外だったが、新体制における新戦力」となり、「トゥドールはカマダに賭けているが、カマダがラツィオを選択したのかどうかは、まだ分からない」と指摘している。

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さらに、鎌田本人が延長オプション行使の権利を保持していることに言及しつつ、「今後数週間以内に、ダイチのラツィオでの未来があるかどうかが明らかになるだろう」との見通しを示した。「カマダは5月中旬まで延長オプションを行使できる。期限は来月の10日前後であるはずだ」とも添え、「先週までクラブに対して意向を伝えておらず、退団の兆しはない」と続けた。一方で「ここ数週間、ブンデスリーガでのプレー経験があるためかボルシアMG行きが囁かれたが、自身の周辺を見回していることは明らかだ」との見解を示している。

また「今後の試合は、トゥドールにとって選手を知るために必要となる。おそらくカマダにとっては、残留を決断した場合、ラツィオでどんな展望となるのかを理解するために必要となるだろう」と主張している。

次に、クロアチア人指揮官と鎌田が敵として対戦した2022年9月のチャンピオンズリーグ(CL)グループステージのマルセイユ対フランクフルトを振り返り、「カマダが守備的MFでプレーしたことを、クロアチア人指揮官はしっかりと覚えていた」と指摘。「あそこからダイチのラツィオでの新たなキャリアが始まった。おそらく終点ではなく、始まりに過ぎないはずだ」と来シーズンの残留に期待を寄せ、「クロアチア人指揮官は、日本人選手に賭け、信じている。彼を慰留することを願っている」と綴っている。

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