明治安田J1リーグは31日に第19節が行われ、京都サンガFCとFC東京が対戦した。
5月に入ってからは2勝1分け2敗とやや調子を落としたものの、ここまで4位と見事な戦いを続ける京都。一方で連敗中となかなか浮上のきっかけを掴めず、17位に低迷するFC東京。対照的な両チームがサンガスタジアム by KYOCERAで激突した。
互いに複数の主力選手をケガで欠くなど苦しい状況の中、試合は序盤から中盤での攻防が続き、一方でなかなかチャンスシーンまで持ち込めない展開に。それでも32分、ホームチームが先制する。右サイドのクロスから作ったチャンスは合わせきれなかったが、跳ね返されたボールを川崎颯太が鋭いシュートで突き刺した。主将の一撃で、京都がリードを奪って前半を折り返す。
リードして後半に入った京都は、47分にもワンツーでボックス内に侵入したムリロ・コスタが決定機を作ると、51分にも速攻からビッグチャンスを作る。一方のFC東京も、49分に高宇洋が枠内シュートでGKを脅かした。
すると58分、FC東京がネットを揺らす。左サイドを突破した遠藤渓太がクロスを送ると、右サイドから飛び込んだ小泉慶のシュートはDFのブロックに阻まれる。それでも、こぼれ球を遠藤渓太が押し込んだ。しかしVARオンリーレビューの結果、オフサイドの判定でノーゴールに。同点には至らない。
そして70分、京都がリードを広げることに成功。松田天馬がハイプレスから相手ボックス付近でボールを奪うと、最後は落としを受けた武田将平が丁寧なボレーシュートを突き刺した。狙い通りの速攻で、ホームチームが相手を突き放す。
さらに75分、京都がダメ押しの3点目。ロングボールをヘッドでフリックし、受けた川崎颯太が前線のスペースへラストパス。これを奥川雅也が鋭いシュートでネットを揺らした。見事な速攻で試合を締めくくりにかかる。
試合はこのまま終了。京都が3-0で快勝を飾った。これで勝ち点を34まで伸ばし、2位に浮上している。一方のFC東京は3連敗となり、勝ち点19のまま降格圏の18位に転落している。
