kobe kashima(C)Getty images

神戸、序盤の決定機活かせず大一番でスコアレスドロー…首位・鹿島との5p差を詰められず

明治安田J1リーグは17日に第34節が行われ、ヴィッセル神戸と鹿島アントラーズが対戦した。

三連覇を狙う神戸と、J1史上唯一三連覇を達成している鹿島。2つの名門チームがノエビアスタジアム神戸で激突した。現在勝ち点60で4位につける神戸にとっては、優勝のために勝利が必須な大一番。古巣対戦となる大迫勇也の他、武藤嘉紀、エリキといった主力が先発している。一方で勝ち点65で首位を走り、2位以下に5ポイント差をつける鹿島。勝てばタイトルへ大きく近づく大一番で、鈴木優磨やレオ・セアラ、GK早川友基らがスタメンに名を連ねている。

序盤は神戸が積極的に前に出ると、3分には宮代大聖のクロスからボックス内の大迫勇也にいきなり決定機が訪れる。しかし、至近距離からのシュートはGK早川友基がファインセーブ。早々の失点は許さない。さらに神戸は、8分にもエリキ、11分にも武藤嘉紀と、立て続けにボックス内でシュート。14分にはDFラインの背後に抜け出したエリキが決定機を迎えるなど、ゴールに近づいていく。

その後も神戸のペースは続き、27分には大迫勇也の起点から右サイドでチャンスを作ると、飯野七聖のクロスに宮代大聖がフリーで合わせたものの、シュートは枠に飛ばず。絶好機を活かせない。すると34分にアクシデント。エリキがプレー続行不可能となり、担架でピッチを後に。佐々木大樹との交代を余儀なくされた。神戸はそれでも主導権を渡さなかったが、前半はスコアレスで折り返した。

前半は苦しい時間が続いた鹿島だが、47分にはエウベルのワンタッチの落としからレオ・セアラがボックス内でシュートを放つ。55分には右サイドを崩してエウベル、レオ・セアラにチャンスが訪れるなど、前半よりも積極的に前に出てゴールを狙った。

その後は両チームとも交代カードを使いながらゴールを狙うものの、なかなか決定機まで至らない時間が続く。鹿島は後半アディショナルタイムに田川亨介がこの日最大のチャンスを迎えたが、シュートはGK前川黛也にストップされた。結局両チーム最後まで決め手を欠き、試合はスコアレスドロー決着となった。

この結果、神戸は1ポイントの獲得にとどまり、勝ち点61に。首位との差を縮められなかった。一方の鹿島は11試合負けなしとし、勝ち点66となっている。

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