明治安田J1リーグは4日に第33節が行われ、柏レイソルと横浜F・マリノスが対戦した。
直近リーグ戦4試合引き分けで首位・鹿島アントラーズとの差が「7」まで開いた4位・柏と、18位・横浜FCと勝ち点(31)で並んでいる17位・横浜FM。柏は優勝争いにおいて、横浜FMは残留争いにおいて重要な一戦を迎えた。
試合序盤は柏が積極的に相手陣内に侵入して押し込む中、6分には垣田裕暉に決定機。10分にもビッグチャンスを作ったが、シュートは枠を捕らえなかった。すると18分、ショートカウンターからジョルディ・クルークスがクロスを送ると、飛び込んだ谷村海那が押し込んだ。横浜FMがリードを奪ったかに思われたが、VARオンフィールドレビューの結果、直前にファールがあったとしてノーゴールとなっている。
失点を免れた柏は、ボールを握りながら試合を進めるものの、横浜FMのプレッシャーを前にチャンスを作れない。それでも41分、CKから仲間隼斗がヘッドで合わせると、小泉佳穂に当たってゴールイン。大きなリードを奪って前半を折り返す。
後半序盤は劣勢の横浜FMがチャンスを作り、52分にはジョルディ・クルークスのシュートがポストに直撃。一方の柏も、58分過ぎから相手を押し込んで分厚い攻撃を仕掛けたが、追加点には至らなかった。
ゴールが欲しい横浜FMは、64分に一気に4枚替えを敢行。天野純や宮市亮を投入し、状況の打開を図る。73分には関富貫太のボックス内への浮き球パスから山根陸が反転しつつボレーを放ったが、枠を捕らえない。ボールを動かしながら攻めに出るものの、ゴールが遠い状況が続く。
一方の柏は、79分にジエゴの突破から決定機を作ると、80分にも内側に切り込んだジエゴが鋭いシュートを放つ。86分には3選手を交代し、細谷真大らを投入して試合を締めくくりにかかる。そして試合はこのまま終了。1点を守りきった柏が1-0で横浜FMを下している。
この結果、5試合ぶりに勝利した柏は勝ち点を60まで伸ばすことに成功。首位・鹿島との差を暫定で「4」に縮めた。敗れた横浜FMは、勝ち点31のまま。18位・横浜FCとの差を広げることはできなかった。
