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三笘薫への117億円オファー、ブライトンはなぜ拒否した?番記者「サウジの関心に盲目だったわけじゃない」

日本代表FW三笘薫への高額オファーについて、『The Athletic』でブライトン番記者を務めるアンディ・ネイラー記者が分析している。

今季就任したファビアン・ヒュルツェラー監督の下、プレミアリーグ全24試合に出場して5ゴール3アシストを記録する三笘。しかし、1月の移籍市場では去就が話題に。『The Athletic』によると、サウジアラビアの強豪アル・ナスルが最初は5400万ポンド(約104億円)、続いて6100万ポンド(約117億円)の正式なオファーを送っていたという。しかし、いずれのオファーもブライトンが拒否したことが伝えられている。

そしてネイラー記者は、ブライトンがアル・ナスルの高額オファーを断った理由を分析。「1月と夏の長い移籍市場は状況が異なる。彼らは事前に計画を立てることを望み、慌てふためくのを好まない」とし、以下のように指摘した。

「彼らは冬の移籍市場を嫌う。それはシーズンの展開次第で、いわゆる“パニックバイ”と売却を引き起こすからだ。それはブライトンのスタイルではない」

「2度目のオファーは1月31日にであり、仮に三笘を売却しても移籍市場閉幕までに代わりを見つける時間はない。現チームで、彼ほど相手に恐怖を与えるアタッカーはいないからだ。ヒュルツェラー監督にとって重要な選手である」

「一方で、ブライトンはアル・ナスルの関心に完全に目を瞑っていたわけでもない。クラブは常に、高額オファーがあった場合に選手と代理人にそれを通知する。そして最初のオファーの後、移籍を仲介するサウジ・プロリーグの会長と直接連絡を取り、クラブも選手も興味がないと伝えている。三笘であれ、ジョアン・ペドロであれ、将来的に有利な取引が実現する可能性がある選手を難しいタイミングで放出することは好まない」

また、「ブライトンにとって、三笘は高額な移籍金以上の商業的な価値がある。昨夏には、彼の人気乗じて日本をプレシーズンツアーに選んだほどだ。今や外国人サポーターや記者はおなじみとなった」と指摘。そして、「重要なのは本人の希望。彼はカネではなくキャリアアップを望んでいる」とし、本人が移籍を望んでいないことが大きな要因の1つだったと分析した。

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