選手寿命
イングランド代表FWハリー・ケインが、『GOAL』の独占インタビューに応じてくれた。
これまでトッテナムで目覚ましい活躍を続けてきたケイン。プレミアリーグでの通算得点数は歴代7位の「171」、3度の得点王に輝いた他、イングランド代表ではキャプテンを務めるなど、国を代表するストライカーへと成長してきた。
そんな28歳FWが『GOAL』の独占インタビューに応じた。長年に渡って得点を量産してきたケインだが、現代サッカーの選手寿命は数年前より伸びていると主張。自身もリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドらのように、これまでは「ベテラン」と形容されていた30代でもさらなる活躍を続けたいと語っている。
「選手の全盛期は20代半ばから20代後半までと言われているね。でも、現代サッカー界の全盛期は、30代前半から30代半ばまでだと思うんだ」
「クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシ、ロベルト・レヴァンドフスキにズラタン・イブラヒモヴィッチを見てほしい。30歳になってからより一層輝きを放っているよね。彼らを見ているとワクワクするんだ。僕自身、まだまだ改善できること、達成できることがあるとわかっているからね」
「ロナウドやメッシは、ピッチ上だけではなく、ピッチ外でもプロフェッショナルだからこそ今の地位を築けたと思う。コンディションを整えることにほかならないね。毎週、ハイパフォーマンスを発揮できるように」
「だから僕の目標は、できる限り長くプレーすることなんだ。僕はこのスポーツを愛しているし、毎日が楽しいんだ。長くやれればやれるだけ良いね」
スタッツの重要性
Getty Imagesキャリア序盤は4度のレンタル移籍を経験したが、通算14ゴールに留まっていたケイン。しかし、2014年のマウリシオ・ポチェッティーノ監督就任に伴い、自身のスタッツを見直すことが成長につながったと確信している。
現在プレミアリーグのほぼすべてのクラブで使用されるGPSトラッカー、『STATSports』へ投資するほどのファンである彼は、その重要性を語ってくれた。
「プロ1年目から比べて2倍くらいになっているんじゃないかな。あれは11年前だけど、データは僕の成長に大きな影響を与えたと思う。(4度のレンタル移籍が)うまくいかなくて、『これからどうしよう』という感じだった」
「それでポチェッティーノが来た時にスタッツを見直して、自分を次のレベルに押し上げるためにジムワークやピッチでの高速ランなどを取り組むようになった。それから自分の体の変化を本当に感じたし、あらゆるデータを使うことでより強く、より適応できるようになれた。その結果、どの試合でもパフォーマンスが出せるようになったんだ」
「ゴールは決められるようになった。でも、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ、国際大会で戦うためには、ワークレートやディフェンスなど、色々なことをこなす必要がある。だから自分のスタッツを見直すことが大切なんだ。もう一段階僕を引き上げてくれる。今も成長できていると思うし、まだまだ色々なことを見せられると思うんだ」
憧れはNFLのレジェンド
Gettyそう語るケインだが、サッカー以外のスポーツ、とりわけNFL(プロアメリカンフットボールリーグ)からもインスピレーションを受けているという。特に7度もスーパーボウルを制した伝説的クオーターバック、トム・ブレイディの大ファンだと明かしてくれた。
「僕はNFLの、トム・ブレイディの大ファンなんだ。彼もキャリアの初期には疑問の目で見られ、あまり期待されていなかった。僕のキャリアの初期となにか似ていると思うんだ」
「でも、彼は冷静で、誰よりも努力し、自分を信じ、決意と意欲を持っていた。NFL史上最高の選手だよ。目標としているんだ。彼は毎年のように良くなっていたけど、僕はまだ28歳。まだまだ達成できることはいっぱいある」
「NFLやアメリカのスポーツで、彼らがどうやってデータを活用しているのか興味がある。自分のスタッツを見直すのは好きなんだ。どうすれば改善できるか知りたいからね」
インタビュー=ニザール・キンスラ(『GOAL』チェルシー番記者)


