イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ユヴェントスがチアゴ・モッタ監督の解任に踏み切った経緯を伝えている。
昨季ボローニャで見事な手腕を発揮し、昨夏にユヴェントスへと引き抜かれたモッタ監督。セリエAでは開幕21試合無敗を達成するなどしていたが、チャンピオンズリーグではプレーオフ敗退によって決勝トーナメントに進めず。さらに直近のセリエAでも、アタランタに0-4、フィオレンティーナに0-3と2試合連続で大敗した。これを受けてユヴェントスは23日、モッタ監督の電撃解任を決断している。
そして『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ユヴェントスがモッタ監督の解任に踏み切った背景を分析。決定的になったのはフィオレンティーナ戦後、モッタ監督とクリスティアーノ・ジュントーリSD(スポーツダイレクター)、マウリツィオ・スカナヴィーノCEOによる会談での指揮官の反応だったようだ。
当初ユヴェントス上層部はモッタ監督を解任する意思がなかったものの、指揮官の「説得力のない答え」が解任に至った理由とのこと。ジュントーリSDは対面した際、容赦なく強い言葉を使って「チームが正しい試合をできていない」と主張した模様。0-4敗戦後、今度は0-3で敗れるなどチームの反応を心配していたようだ。しかし、モッタ監督は冷静に解決策を模索することを主張。この反応に落胆した上層部は、オーナーへと監督交代を求めることになったと伝えている。
またこの会談中には、ジュントーリSDがモッタ監督に対して「君を選んでしまったことが恥ずかしい」との言葉をぶつけるなど、非常に白熱したとも伝えられている。なおモッタ監督に辞任の意思はなく、現在は休暇中で家族とポルトガルを訪れており、トリノに戻った時点で正式に解任されるようだ。
モッタ監督を解任し、新たにイゴール・トゥドール氏を新指揮官として迎えることになったユヴェントス。現在セリエAで5位とチャンピオンズリーグ出場権争い真っ只中の中、29日の次節はジェノアと対戦する。


