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「モッタ解任は無意味。つなぎの監督に残り9試合で何ができる?」ユヴェントスOBが疑問

ユヴェントスのOBミケーレ・パドヴァーノ氏が、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューでチアゴ・モッタ監督の電撃解任に見解を示した。

セリエAの直近2試合でアタランタ(0-4)、フィオレンティーナ(0-3)に大敗し、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の5位へと後退したユヴェントス。すると23日、9試合を残してモッタ監督の電撃解任に踏み切った。後任にはクラブOBで元ラツィオ指揮官のイゴール・トゥードル氏を招聘したが、この決断にOBで解説者のパドヴァーノ氏が首を傾げた。

「すぐに言おう。私はチアゴ・モッタの解任に賛成しない。私は常に、彼のプロジェクトを支持してきた。直近の試合が馬鹿げたものであったことは否定できないが、彼と前進するのが正しかったはずだと考える。3年契約にサインしたのに、8カ月間で追い出してしまうなんて、無意味に思える」

またパドヴァーノ氏は、考えられる解任の理由としてロッカールーム内の不和を指摘した。

「唯一、私が考えついた正当な理由は、ロッカールーム内において、我々が知らない何かが起きたのではないかということだ。一緒に進み続けることが不可能になるようなことで、それが解任につながったのではないだろうか。このケースに限ってのみ、解任が意味を成す。そしてこの何かが、アタランタやフィオレンティーナとの試合でのひどいパフォーマンスも正当化してくれる。リーグ戦最強の守備を誇るユーヴェが合計7失点し、何もチャンスを作れなかったんだ」

しかしパドヴァーノ氏は、シーズン終了までのわずか9試合を新指揮官に託すことに意味を見出せないでいる。

「個人的に“つなぎの監督”をあまり信じていない。2、3カ月の間の9試合で何ができるというんだ?どれほどチームを変えることができるのだろうか。トゥードルに対して反感はないが、結果を残すための時間は十分ではないように思う」

■来季にコンテの再招聘がベストの選択?

そしてユーヴェOBは、かつて黄金期を築いたアントニオ・コンテ監督(現ナポリ)を来シーズンに招聘するべきであると主張した。

「トゥードルで何が変わるのか疑問だ。若手が急に経験を身に着けるわけがない。ベテラン選手がようやく違いを出し始めるのだろうか。トゥードルとチームが最低限の目標である4位の達成へ取り組む中、クラブはすぐに来シーズンの監督を見極める仕事に着手するべきだ。今度は失敗できない。競争力があるユヴェントスに戻るために、強い決断が必要だ。私ならアントニオ・コンテを再びトリノへ連れてきたい。ユーヴェを再出発させ、ふさわしい場所へ導くために最適なプロフィールに思える」

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