元イタリア代表DFのニコラ・レグロッターリエ氏が、24日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、現役時代の逸話などを明かした。
現役時代にユヴェントスなどでプレーしたレグロッターリエ氏は、引退後に指導者としての経験を経てディレクターへと転身。2023-24シーズンにサンプドリアで幹部を務めた。
「サンプドリアでの経験において、私は常に選手たちの見た目ではなく、心を見ていた。スーツにネクタイで登場して印象が良くても、その後、ロッカールームを二分してしまうのではね…。見た目に騙されるものだ。カルチョにおいて、見た目が良いことがハンデになることもよくある」
レグロッターリエ氏は、ボローニャで指導を受けた名将カルロ・マッツォーネ氏との苦い思い出を明かした。
「監督のことは全員許した。マッツォーネのこともね。彼のことは、みんなが良く語っていたが、ボローニャで彼との間にフィーリングが生まれなかった。彼は素晴らしい人物だったが、私に対してはひどい振る舞いだった」
「いつも、なんでも私のせいにしていたんだ。ホテルにアシスタントコーチを送り込み、私に歩き方を改善するように、髪の毛を切るように言ってきたこともある。だが何年も経って、あのネガティブな経験も自分の成長につながったと確信している」
元イタリア代表DFは、他にも名だたる指揮官たちの下でプレーしたことを振り返った。
「私はトップ中のトップの指揮官の指導を受けてきた。(マルチェロ・)リッピや(ファビオ・)カペッロ、(マッシミリアーノ・)アッレグリ、(ジョヴァンニ・)トラパットーニらがいた。(アルベルト・)ザッケローニは大好きだったよ。(ルイジ・)デルネーリは、私に異なるカルチョを教えてくれたし、(クラウディオ・)ラニエリは、ユーヴェで私を再生してくれた」
最後にレグロッターリエ氏は、同僚たちを巡るエピソードを明かした。
「ユヴェントスで一番規則正しかったのは(パヴェル・)ネドヴェドだ。彼は夜の9時には就寝していた。(マウロ・)カモラネージは気まぐれだが良い人だった。(ズラタン・)イブラヒモヴィッチとケンカをしたこと? セリエC時代にケンカはしたが、イブラとではない。賢い者なら、ズラタンのことはそっとしておくべきだよ」

