現地時間13日、イタリア・セリエA第3節ではユヴェントスとインテルによる「イタリア・ダービー」が行われた。
シーズン序盤に迎えた254回目のイタリア・ダービー。開幕2連勝と好スタートを切ったユヴェントスに対し、前節早くも1敗を喫しているインテルはここで連敗を喫するわけにはいかない。
しかし、先制したのは復権を期すユヴェントス。14分、CK崩れからペナルティーエリア手前左のロカテッリが右足でクロスを入れると、ファーサイドのブレーマーがジャンピングボレーで折り返す。これをゴール前のケリーが左足ダイレクトでゴール右へと流し込み、ホームのユヴェントスが幸先よく先制した。
先制を許したインテルはすぐに反撃。30分、ペナルティーエリア左でボールを受けたカルロス・アウグストがクロスを上げずにマイナスに戻すと、中央のチャルハノールが右足を振り抜く。強烈なシュートがゴール右へと突き刺さり、インテルが試合を振り出しに戻した。
今季初となる失点で追いつかれたユヴェントスだが、ここで10番が違いを魅せる。38分、中盤で前を向いたユルディズが右足を振り抜くと、抑えの利いた強烈なシュートがゴール左隅へと突き刺さり、ユヴェントスが再びリードを奪った。
後半、追いつきたいインテルだが、守備時は5-4-1でブロックを作るユヴェントスの堅守を前になかなか決定機を作ることができない。64分にはラウタロ・マルティネス、バレッラ、C・アウグストを下げてジエリンスキー、ディマルコ、ボニーを投入する。
すると直後の65分、バストーニの左クロスをゴール前のテュラムが頭で落とし、ボニーが競ってジエリンスキーが頭でつなぐと、胸でトラップしたチャルハノールが右足ボレーでゴール左隅へと突き刺し、インテルが再び追いついた。
追いつかれたユヴェントスは73分、ヴラホヴィッチ、ロカテッリ、コープナイナーズを下げてオペンダ、アジッチ、カバルを投入。しかし、直後の左CKをディマルコが蹴ると、ゴール前のマルクス・テュラムが頭で合わせ、インテルが逆転に成功する。
逆転を許したユヴェントスは79分にマッケニーとガッティを下げ、ジョナサン・デイビッドとジョアン・マリオを投入し勝負に出る。すると83分、右サイドからのFKをユルディズが蹴ると、ゴール前のケフラン・テュラムが頭で叩きつけ、ユヴェントスが3-3の同点に追いついた。
このままドロー決着かと思われたアディショナルタイム。アジッチがミドルレンジから右足を振り抜くと、名手ゾマーもはじききれず、強烈なシュートがゴール左上へと突き刺さりユヴェントスが4-3と勝ち越しに成功した。
土壇場で勝ち越しを許したインテルは猛攻を仕掛けるが、4点目を奪うことは叶わず。逃げ切ったユヴェントスが壮絶な打ち合いとなったイタリア・ダービーを制し、開幕3連勝を飾った。
■試合結果
ユヴェントス 4-3 インテル
■得点者
ユヴェントス:ケリー(14分)、ユルディズ(38分)、K・テュラム(83分)、アジッチ(90+1分)
インテル:チャルハノール(30分、65分)、M・テュラム(76分)




