カタール・ワールドカップへの準備を進める日本代表だが、フランス『GFFN』はFW伊東純也に注目している。
いよいよ間近に迫ったカタール・ワールドカップ。各国代表チームのメンバーも発表され、カタール各地で調整中。日本代表も、23日に控えるドイツ代表との初戦へ向けて準備を進めている。
そんな中『GFFN』は、今季からリーグ・アンのスタッド・ランスでプレーする伊東を特集。「2019年1月のヘンク加入後、3年間でベルギーリーグのトッププレイヤーになることを想像した人は多くなかったはずだ。2022年のスタッド・ランス移籍は、トップリーグへの移籍に時間がかかったという点で驚きだった。彼はヘンクのビジネスを見事に体現している。比較的安価な選手を獲得し、育て、実力を証明させ、売却して利益を得る」と、ここまでの欧州キャリアを紹介。そして、今季の活躍をたたえている。
「リーグ・アン到着以来、伊東は高いリーグレベルでプレーできることを証明した。10試合に出場して4ゴール1アシスト、90分の平均得点数は0.49、90分間でのゴールとアシストは0.61と印象的だ。また枠内シュート率は75%である」
「彼は身体能力と技術面も兼ね備えており、ウイングの教科書に載るような選手だ。スピードに乗ったドリブルで相手を翻弄し、背後のスペースを突くことも得意だ。ベルギー時代には、冷製で的確な判断でディフェンスの背後でボールを受けることも多かった。体感の強さに加えてスピードが武器であり、それが彼からボールを奪うことを難しくしている」
「ベルギー時代にはクロスの質の高さを見せ、ドリブルで相手を抜いてからクロスを送るパターンで能力を発揮。フランスではやや精度が下がっているが、今季の終わりまでにはアシストが増えることも期待される。シュートに関しては、両足を扱える選手だ。そして両足を使えるということは、ドリブルでの選択肢を増やすことになる。サイドから右足でクロスを送ることもできるし、左足でシュートもできる。ドリブルの技術は多くのディフェンダーを翻弄してきた」
「確かに伊東のトップリーグ挑戦は29歳と遅かったかもしれないが、まだ全盛期で2シーズンは活躍できるだろう。ヘンクへの移籍がもう少し早ければ、欧州5大リーグでタイトルを争うようなクラブでプレーできたかもしれない。しかし、その逆だってあり得るのだ。2010年代のベルギーサッカー界を代表するスターとして語り継がれるだろうし、ヘンクのファンはスタッド・ランスやさらにその先で活躍してくれることを願っている」
日本代表でもカタール・ワールドカップでの躍動が期待される伊東。23日の初戦でドイツと対戦し、その後27日にコスタリカと、12月1日にスペインと対戦する。
