フランクフルトは4日、マインツからドイツ代表FWヨナタン・ブルカルトを獲得したと発表した。契約期間は2030年までとなっている。
今月25歳の誕生日を迎えるブルカルトは、2014年にマインツの下部組織に加入。2018-19シーズンにトップチームでデビューし、これまで公式戦144試合に出場して45ゴール14アシストを記録している。とくに昨シーズンは18得点を挙げ、ドイツ人選手としてはリーグ最多得点をマークするなど注目を集め、国内の強豪クラブからも関心を寄せられていた。
そんなブルカルトの新天地となったのがフランクフルト。クラブ公式サイトで「ディノ・トップメラー監督、マルクス・クレシェ氏、ティモ・ハルトゥング氏との話し合いは、最初から信頼に満ちた前向きなものだった。明確な競技面でのビジョンを示してもらい、それにすぐ心を動かされた。今こうしてアイントラハト・フランクフルトの一員になれたことをとても嬉しく思っているし、新シーズンからこの特別なクラブでプレーできるのが本当に楽しみだ」と喜びを語っている。
また、フランクフルトの強化担当であるマルクス・クレシェ取締役も「ジョニーは我々のサッカーにとってプラスとなる多くの特長を備えている。マインツで、ゴール前での決定力や戦術理解の高さを証明してきた。彼はピッチ内外でまさにチームプレーヤーだ。ドイツ代表のストライカーをアイントラハトに迎え入れることができたのは、本当に嬉しい」と歓迎の言葉を述べた。
ドイツ紙『ビルト』によると、フランクフルトがマインツに支払う移籍金は最大で2300万ユーロ(約39億1000万円)に達する可能性があるという。移籍金が『transfermarkt.de』上の市場価値(3500万ユーロ)を大きく下回った背景には、ブルカルトが長期離脱から復帰し、マインツとの契約延長に合意した昨年1月、クリスティアン・ハイデル取締役との間で「将来的に2000万ユーロ前後での移籍を容認する」という“紳士協定”が結ばれていたことがあるとされている。
なお、『ビルト』が報じる金額が事実であれば、フランクフルトにとっては今年1月にマルセイユからFWエリー・ワヒを獲得した際に支払ったとされる2600万ユーロに次ぎ、クラブ史上2番目の高額補強となる。一方、マインツにとっては、昨夏にブライトンへ売却したブラヤン・グルダ(3150万ユーロ)らに次ぐ、クラブ史上4番目の高額売却となった。




