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GKとして守備の緻密さや駆け引きも伝えたい。林彰洋、DAZNで乾、武藤所属のエイバル戦を解説!

16:06 JST 2021/01/08
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【国内サッカー ニュース】FC東京に所属するGK林彰洋が、DAZN(ダゾーン)でラ・リーガ第18節・レバンテvsエイバルの特別解説を務める。

スポーツ配信チャンネルDAZN(ダゾーン)では毎年、Jのシーズンオフに選手が海外サッカーの解説を行う企画を実施している。来る10日22時、ラ・リーガ第18節レバンテvsエイバルをFC東京のGK林彰洋が解説する。海外でのプレー経験があり、そしてGKというポジション。林は果たしてどんな「サッカーの見方」を教えてくれるのか? 自身初の解説に臨む気持ちを聞いた。(聞き手=林遼平)

■久保選手とやっていたからこそ

――林選手は日頃、どれくらいサッカーを見ていらっしゃいますか?

 ハイライト的なものであれば、海外だけでなく日本のサッカーも含めてほぼ毎日見ています。システムはもちろんですが、やはり攻撃より守備のところを見ていますね。僕はちょっとマニア的なところがあるかもしれなくて、どういうシステムを組んで、どういう戦略を持って攻めて来ているのか。どういうところでストロングポイントからウィークポイントに変わるのか。そこを見ることによって、そのチームがシステムの強みと弱みを分かっていると感じたりしています。

 常勝軍団と言われるような例えばレアル・マドリーだったりバルセロナだったりが、そこまで調子が上がっていないのはなぜなのか? という視点で試合を見ることも多いので回数自体はかなり多く見ていると思います。

――好きなリーグはありますか?

 もともとはイングランドのサッカーが好きでした。特にスピード感が好きでしたが、最近は本当に“どこ”というのはなく、リーグ問わずに見ることが多いですね。その中でも、特にスペインはレアルとバルサが早めに“新トレンド”を取り入れている感じがあるので見ることが多いかなと。

 あと久保(建英)選手と一緒にやっていた時、彼のタッチの仕方などに独特なものがありました。それは彼自身がもともと持っているものでもあると思いますが、日本では根付いてない、そういった感覚がありますよね。やはり、ヨーロッパでは最先端トレンドとして持っていたりします。選手、そしてチームが何を取り入れてるのか、何を意識しているのかを自分なりに感じながら見ることが多いです。

――久保選手と一緒にプレーしてたからこその見方もあるということですね。

 そうですね。同時に、久保選手があちら(スペイン)に行ったからこそ、進化している、今までのプレーとはまた違った面を出している、そういう見方もします。また、久保選手に対する相手サイドバック、サイドハーフのディフェンスの仕方を見るケースも多いですね。

――今回はレバンテ対エイバルの解説をされますが、ラ・リーガ全体の印象としては?

 やはり一人ひとりの技術が高く、ショートパスを積極的に使っているイメージがありますね。ただ、上位のチームはそのプレー(ショートパスを積極的に使うこと)が多いような気がしますけど、中位・下位のチームは自分たちの順位を上げていかないといけないので、本当に1試合1試合、降格させてはいけないという緊張感を持ちながら臨んでいるのでしょう、その場を切り抜けるロングキックも多かったり、完全に引いてカウンター狙いにしていたり、いろいろ試行錯誤をしている印象です。

 下位は下位なりの工夫したサッカーをしていて、そこはそこでまた違う面白さを感じます。やはりサッカーは一辺倒じゃないよな、と。上位と下位の違いから、そういう風に感じさせられます。1試合1試合の工夫が見られる面白さがサッカーにはありますね。

■世界のGKのプレーにも触れたい

――今回はゲスト解説を務めることになりますが、過去に解説の経験は? 解説への思いはいかがですか?

 解説の経験はないですね。やはり情報を持って解説したいと思っています。前回の試合やその前にどういう成績を収めて、どんな選手がいてどういう特徴を持っているのか。あとは、中位、下位の争いをしている中で、(レバンテ13位、エイバル12位)攻撃的に行くのか、それとも上位と対戦する時と変わらないような守備的な戦いをするのか。ホームとアウェイでも変わってきますが、ここは相当監督が迷うところだと思います。そこに面白さがあると感じています。

 いちサッカーファンとして見たらビッグクラブではないし、「レバンテとエイバルか…」と思う人もいるかもしれないですが、そういうチーム同士の中に「こういう工夫があるぞ」と思いながら見ると、やはりもう一つ、新しいサッカーの視点ができると思います。そういう面白味を伝えられる解説ができればな、と思います。

――エイバルには乾貴士選手、武藤嘉紀選手がいます。彼らのそれぞれの印象を教えてください。

 乾選手は、左サイドを駆け抜けているイメージが強い。対角にロングボールが来て、それを右足のインステップでトラップして、スピードを落とさずゴール方向に向かって切り刻んでいく。1対1も縦に仕掛けていくイメージが強くて、あそこで相手の深みに入って行けるのはエイバルの強みだと思っています。そこで僕が相手のチームだったらどういう指示で乾選手のプレーを潰そうとするのか。そういう感覚で見ることが多いです。

 武藤選手の場合は、ゴールに直結するストライカーのポジションなので、相手との対峙で負けていないか、あとはチェイスの掛け方なども気にしています。ただ、やはりストライカーなので、究極はいかに得点に関わるようなポジションに入っていけるか、だと思います。海外に行くとそこの数字はすごくシビアに捉えられますし、シビアに見てくるファンも多い。たとえば「FWなのに10試合に出て1点も取ってないのかよ」という言い方になりますよね。

 結構、酷な話と思うかもしれないですけれど、FWの選手の貪欲性は海外に行くとどんどん変わっていくと感じます。武藤選手もニューカッスルからエイバルの選手になって、心機一転新たな気持ちで臨んでいるはずなので、思い切ったプレーがどんどん出てくると思っています。

――今回はどんな切り口で解説しようと考えていますか?

 やはり守備のところ、僕のポジション柄、注目してみたいと思っています。レバンテ、エイバル、それぞれどうやって相手を潰そうとしてくるのか。画面で見られる以上に微妙なポジション争いが繰り広げられているはずですよね、テレビの中でも見える駆け引きがあるので、そこの駆け引きのうまさだったりは伝えたいです。スペインの選手の駆け引きのうまさは、イニエスタ選手を見ていても感じるので。これがスペインだという部分を解説できればと思っています。

――GKファンの方も見られると思います。

 僕は東京に加入して最初に教えてもらってたGKコーチがスペイン人でした(ジョアン・ミレッ氏)。そのタイミングでスペインのGK、そして世界のGKをより見るようになりました。「これ、自分がやってるプレーだ」「これ、教えてもらったプレーだ」「ああヨーロッパでは当たり前のようにやっていることだな」っていうのを結構感じていたのが実際のところだったので。そういうプレーを伝えられる範囲で視聴者の方に伝えたいと思います。

――最後になりますが、今回の解説に対しての意気込みを教えてください。

 初の挑戦なので、まずはサッカーの面白さを伝えること。GKとして、攻撃の面白味だけではなく、守備の緻密さや駆け引きのところがサッカーの結果を良い方向に招いているよ、ということも伝えられたらいいなと思っています。

――GKならではの目線ですね。解説が楽しみになりました。

 楽しみにしていてください。一生喋ろうと思えば喋れるので。お水だけ用意していただければ(笑)。

【ラ・リーガ第18節レバンテvsエイバル】
■1月10日(日)22時キックオフ
■解説:林彰洋、実況:桑原学
■配信:DAZN

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