■高嶺朋樹に要求される判断力
(C)J.LEAGUE8月2日に行われるJ1第8節では、リーグ再開後無敗の札幌がベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンも復帰して万全の態勢を整える神戸を本拠地・札幌ドームに迎える。金子拓郎、高嶺朋樹、田中駿汰の大卒ルーキートリオが頭角を現しているホームチームは、どのような戦いが求められるのだろうか。
負傷の影響による田中の先発外、高嶺の3バックの左での起用を予想する水沼貴史氏は、札幌がボールを奪う位置が重要だと見ている。
「神戸はポゼッションをしてくる。それを考えると札幌はマリノス戦(3-1で勝利した前節の横浜F・マリノス戦)と同様に前からプレッシャーをかけに行くのかなという気はする。マリノス戦では、FWのような中盤のような選手が一気にスピードアップしてプレッシャーをかけに行っていた。高い位置、中盤で奪えたらルーカス・フェルナンデスや菅(大輝)がものすごいスピードで前に出て行くが、そういったプレーがどれだけ出てくるか。あとはボールを奪う位置がどこなのか、奪えるのか奪えないのか」
一方、神戸の攻撃のポイントはやはり元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタにあると口にした水沼氏。札幌は、上手いタイミングでパスを打ち込んでくる名手に加え、「動き出すタイミングが抜群」なFW古橋亨梧を抑えなければならない。そこで難しい対処を求められるのが、ディフェンスラインでラストパスや仕掛けに備える高嶺だ。
「札幌の高嶺は色々なことを考えないといけなくなる。スルーパスへのカバー、背後から飛び出してくる選手を見ないといけないなどディフェンスとして見る場所が多くなる。チャレンジするところはチャレンジしないといけない。そこの判断もしっかりしないといけない」
大卒1年目のルーキーながら、熟達した判断力が求められる高峰。とはいえ、日ごろからミハイロ・ペトロヴィッチ監督には「次の展開を予測する」ことを要求されており、当人も神戸戦に向けて「一発のある選手が前線に多いので、飛びこまない、入れ代わらないということを意識してボールとゴールの間に立つことを意識したい」と警戒。今節では、日進月歩の進歩を続ける若手のさらなる成長が見られるかもしれない。
■「金子拓郎が怖い選手になる」
(C)J.LEAGUEさらに、注目すべき点として、札幌と神戸のここ3試合の直接対決では前半に計3得点、後半に計9得点と後半に得点が集中。90分間フルタイムでの総力戦が予想され、そのなかで交代カードが大きな影響を及ぼしそうだ。
そういった点で水沼氏は前節初得点の金子に注目している。
「ミシャ監督(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)は大胆に人を代えてくる。ゲームの流れをガラッと変えたり、途中から出てくる選手の中では金子が怖い選手になる。左足を持っていて、力強いドリブル、強引さもあるし、はがしていって最後は自分が決めるんだというプレーは相手にとって嫌な存在」
先発デビューは果たしていないが、ここまで6試合に途中出場してチームの勝利に貢献している金子。攻撃の重要なオプションとして重用されているが、“後半に得点が生まれる”という神戸戦のジンクスをなぞることができるのだろうか。
当人は「スピード勝負をしても勝てないと思う。タイミングをズラしたり、そういったものが自分の得意なプレーですし、そこで勝負できれば」と冷静に分析しながらも闘志を燃やしている。
札幌にとっては、攻守に若手がキーとなり得る神戸戦。今週末唯一のサンデーマッチは、2日の14時にキックオフを迎える。
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