20201129_Kashima(C)J.LEAGUE

【動画】上田綺世が強烈ミドルなど2発!鹿島アントラーズに4失点完敗の浦和レッズ、ACL出場権獲得の可能性が消滅

明治安田生命J1リーグは29日に第30節が行われ、鹿島アントラーズと浦和レッズが対戦した。

タイトルの獲得が毎シーズン要求される両クラブが激突。とはいえ、試合開始時点でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場ラインの3位・名古屋グランパスの勝ち点は56であり、9位・浦和(勝ち点45)は引き分け以下でACL圏トップ3フィニッシュの望みが断たれる状況だ。

また、鹿島は勝ち点52で5位につけておりまだまだACL出場権獲得の可能性は大きいが、上位2クラブに出場権が与えられる今季の天皇杯については、敗北した場合に2位・ガンバ大阪(勝ち点58)の結果次第で今節中にも消滅しかねない。鹿島は今季唯一可能性が残された国内タイトル、浦和は来季のアジアの戦いに向けて負けられない戦いとなった。

その一戦に、ホームの鹿島は上田綺世や土居聖真、レオ・シルバらを先発起用。大槻毅監督が今季限りでの契約満了を発表したばかりの浦和は、レオナルドと興梠慎三の2トップや長澤和輝らを送り出している。

指揮官のラストシーズンに奮起したい浦和だったが試合の入りに攻勢に出たのは鹿島だった。ゴールに迫るシーンが続くと、11分にエヴェラウドが左サイドからインスウィングのクロスを供給。走り込んだ上田綺世が頭で先制点を奪取した。

反撃に出る浦和はマルティノスの積極的な上がりや2トップの素早い連係を生かしつつボックス内に侵攻していくものの、なかなかシュートまで至らない。鹿島はスペースを埋めてボール保持は明け渡すが、素早いカウンターで牽制し続ける。

それでも前半終了間際には汰木康也のパスを受けたマルティノスがボックス右から左足でコースを狙ったシュートを放ったがバーに直撃。直後にも長澤がボックス内に抜け出して一対一の好機を迎えたが、GK沖悠哉に軍配が上がった。

リードを守って前半を終えた鹿島は後半立ち上がりに再び攻勢に出る。46分に三竿健斗が鋭い縦パスを通すと最前線のファン・アラーノが巧みなトラップでボックス左に入り込んでシュート。GK西川周作がファインセーブでしのいだが浦和はいきなり慌てさせる。

すると50分、アラーノからボールを渡された上田がボックス手前中央で右足を素早く振り抜く。シャープな振りから放たれた強烈なシュートにはGK西川がわずかに触れたものの、弾き切れずに追加点となった。

その後、57分という早めのタイミングで2枚替えを敢行して汰木と長澤に代えてエヴェルトンと武藤雄樹を送り出す浦和だったが、流れを手繰り寄せることはできない。64分、アラーノがスルーパスを供給するとエヴェラウドが完全にフリーで抜け出す。余裕のある状況でGK西川との一対一を難なく制し、チームの3点目とする。

直後に浦和がさらに選手を入れ替えて青木拓矢に代えて伊藤涼太郎と、攻撃の枚数を増やす。鹿島も72分に殊勲の上田がお役御免。遠藤康を送り出して試合を締めにかかる。

互いに選手が入れ替わる中で82分にも鹿島にチャンス。ボックス左までドリブルで運んだ土居が中央に折り返し、レオ・シルバが確実に決める。

試合は、鹿島が4点差をつけたまま終了。この結果、天皇杯次第ではあるものの浦和はリーグトップ3でのACL出場権獲得の可能性が完全に消滅した。一方の鹿島は勝ち点を「55」とし、3位・名古屋(勝ち点56)との差を「1」に縮めている。

■試合結果
鹿島アントラーズ 4-0 浦和レッズ

■得点者
鹿島:上田綺世(11分、50分)、エヴェラウド(64分)、レオ・シルバ(81分)
浦和:なし

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