20200727kawasaki_ienaga_yamane🄫Masahiro Ura

目指すは日本代表。アタッカーからサイドバックへ。湘南で育ち川崎Fで進化する山根視来

■5年前、大学時の天皇杯・湘南戦で

 湘南のお株を奪うようなカウンターだった。

 0-1のビハインドで迎えた61分、自陣で相手のセットプレーをカットし、下田北斗のパスからカウンターが発動する。スピードに乗った大島僚太がラストパスを送ると、その先で待っていたのは、今季湘南ベルマーレから川崎フロンターレに加入した山根視来。フリーでボールを受け、GKとの1対1を冷静に沈めて同点弾を奪った。

 このゴールをきっかけに勢いを取り戻した川崎Fは、そこから2点を奪取。山根の活躍もあってクラブタイ記録となる6連勝を達成した。

 チームの勝利に大きく貢献した山根にとって、この湘南戦はいつも以上に気合いの入る一戦だった。5年前、当時桐蔭横浜大学の4年生だった山根は、天皇杯で湘南と対戦。試合には敗れたが、そこで1ゴールを奪う印象的なパフォーマンスを残したことで湘南への加入につながった。

 大学時代にはアタッカーとして知られたが、曺貴裁前監督に才能を見いだされてセンターバックにコンバート。守備的なポジションながらドリブルが武器という山根は、それから4年、湘南の地で研鑽を積み、ルヴァンカップ制覇や昨年の浦和レッズ戦で見せた大逆転弾など、数々の功績を残しながら自身の価値を高めた。

 そして、今オフに自身のキャリアを前進させるために移籍を決断。新天地として「移籍するならば、誰が見てもステップアップと思われるようなところに行きたかった」と川崎Fを選んだ。

■右サイドバックは初のポジション

20200726_Kawasaki(C)Masahiro URA

 新たな舞台で、新たな挑戦に挑む山根は、今季川崎Fの右サイドバックとして着実に存在感を高めつつある。そんな中で、迎えた湘南戦。自分を育て上げてくれたクラブとの試合に気合いが入らないわけがなかった。

「ここまでサッカーを続けていられているのも湘南のお陰。知っている選手もいっぱいいるし、外から湘南を見て思うところもある。一番楽しみな試合です」

 試合では得点場面で見せた走力だけでなく、湘南時代に学んだ球際の強さやシュートに体を投げ出す守備など攻守に存在感を発揮した。もちろん、本人の言うように「まだまだ」なところもあったが、「川崎に来て自分が刺激を受けたプレー、この数か月で変わったところを見せたかった」とする中で、確かな進化をピッチで証明した。

 湘南から川崎Fへと舞台を移し、新たなシーズンに挑む前、山根はこんな話をしていた。

「今年はリーグ優勝にしっかり貢献していくことが一つの目標。そして、個人としては代表に入っていきたい。川崎で試合に出る時点で、そこを意識するのは当たり前だと思う。だからこそ、早くチームにフィットして自分の特徴をどんどん出していけたらいいと思います」

 湘南で育ち、川崎Fでさらなる成長を遂げている山根は、目指す頂きに向かって歩みを進めていく。

DF 13 山根 視来(やまね・みき)
1993年12月22日生まれ、26歳。 178cm/72kg。神奈川県出身。あざみ野F.C.→東京ヴェルディ1969ジュニア→東京V1969JY→東京V.JY→ウィザス高→桐蔭横浜大を経て2016年湘南加入、20年川崎Fに完全移籍。J1通算70試合出場5得点、J2通算37試合出場。

J1|最新ニュース、順位表、試合日程

▶Jリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)をテレビで見る方法7つを厳選!超簡単な視聴方法を紹介
DAZNの2020年用・最新取扱説明書→こちらへ  ┃ 料金体系→こちらへ  ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説  ※
DAZN番組表|直近のJリーグ放送・配信予定  ☆
DAZN番組表|直近の海外サッカー放送・配信予定  ☆
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です
「☆」は提携サイト『 DAZN News 』の提供記事です

広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0