明治安田J1リーグでは13日、第8節の東京ヴェルディvsFC東京が行われた。
直近のリーグ戦4試合無敗の東京Vと、連勝中のFC東京による16年ぶりのJ1での“東京ダービー”。味の素スタジアムをホームとするチーム同士の一戦で、東京Vは染野唯月や見木友哉、森田晃樹ら、FC東京は仲川輝人や俵積田晃太、小柏剛らを先発起用している。
試合は28分に動きを見せる。味方のパスに反応してボックス左に走り込んだ見木が安斎颯馬からのチェックを受けて転倒。PKの判定となると、自らキッカーを務めた見木が先制点を決め切った。
さらに34分、宮原和也が右サイド高い位置でFC東京のパスをカットしてショートカウンターを発動。素早く上げたクロスに待ち構えていた染野が右足のボレーで合わせてネットに突き刺している。
勢いに乗る東京Vだが39分に谷口栄斗がアクシデントで山越康平と交代。反撃に出るFC東京は42分に東京V陣内中央付近でボールを持った俵積田がドリブルを開始。緩急をつけてボックス左に侵攻するとそのままクロスを供給したが、合わせた小柏のシュートは枠を外れる。
前半中に点差を縮めたいFC東京だったが43分には安斎にこの日2枚目のイエローカード。安斎は退場となり、FC東京は試合の半分以上を数的不利のまま戦うこととなった。
折り返して迎えた後半、スコアが前半から動かない中で61分に両チームそれぞれ2枚替え。東京Vは齋藤功佑と木村勇大に代えて山見大登と翁長聖、FC東京は俵積田と小柏に代えて遠藤渓太と寺山翼を送り出す。
すると68分、自陣右サイドでボールを奪った白井康介が一気にトップスピードに乗ってボックス横まで侵攻。グラウンダーのクロスに遠藤が合わせて1点を返す。さらなる追い上げを目指すFC東京は73分にバングーナガンデ佳史扶に代えて経験豊富な長友佑都を起用する。
そして終了間際の94分、仲川のパスを受けたボックス手前中央の遠藤が左足でシュート。これがゴール左下隅に決まり、FC東京が土壇場で試合を振り出しに戻した。
結局、試合は2-2の痛み分けで終了。東京Vは勝利を逃したものの直近5戦無敗とし、FC東京は3連勝こそ逃したものの3試合ぶりの黒星を回避している。
