明治安田J1リーグでは6日、第33節の京都サンガF.C.vsヴィッセル神戸が行われた。
2試合未勝利の暫定16位・京都が、7試合無敗かつ5連勝中の2位・神戸をホームに迎えた一戦。京都は原大智やマルコ・トゥーリオ、川﨑颯太ら、神戸は大迫勇也や井手口陽介、武藤嘉紀らを先発起用した。
試合は開始早々の5分に神戸にアクシデントが発生する。井出遥也がオフザボールで走っている最中に左太もも裏を押さえながらプレーをストップ。そのまま続行を断念し、7分に佐々木大樹との交代を強いられる。
それでも神戸はここから続々とチャンスを作っていく。14分には宮代大聖からのパスを受けた佐々木がワントラップで抜け出してボックス右に侵攻。そのままシュートを浴びせたがGKク・ソンユンのファインセーブに阻まれる。
17分、左サイドを駆け上がった初瀬亮がクロスを供給。ファーの大迫が右足で合わせたシュートはライン際でGKク・ソンユンに弾かれたものの武藤がこぼれ球に反応して押し込む。武藤の3戦連発弾かに思われたが、大迫のシュート時点でラインを割っていたとして大迫の得点となる。
44分にも佐々木が高い位置でボールを奪ってスルーパスを供給したがボックス左に抜け出した大迫の放ったシュートは枠の右に外れる。それでも前半ATには左サイドでのFKから初瀬が蹴り込んだボールに佐々木が頭で合わせて加点。神戸が2点のリードを得て試合を折り返す。
ビハインドの京都は後半スタート時に松田天馬に代えて平戸太貴を投入。ギアを上げ直して前線からのプレスを強めると47分にはショートカウンターからボックス手前中央のラファエル・エリアスが左足を振り抜き、強烈なシュートでゴール右上隅を射抜く。
その後も前半とは打って変わってゴールに迫っていく京都。59分、京都の攻撃から神戸のクリアに遭ってボックス手前右で浮き上がったボールにM・トゥーリオが右足で合わせる。ボレーシュートはマテウス・トゥーレルに当たってドライブ回転がかかり、絶妙な軌道を描いて同点弾となった。
追いつかれた神戸は71分に2枚替え。宮代と扇原貴宏に代えてジェアン・パトリッキと鍬先祐弥という攻撃的なカードを送り出した。対する京都も74分に福岡慎平に代えて金子大毅を起用する。
83分、交代策が功を奏したのは神戸だった。左CKの流れからファーの佐々木が頭で折り返す。鍬先のシュートが密集地帯に飛ぶと上手くコントロールしたJ・パトリッキが右足で決め切って勝ち越し弾とする。
そして、試合は神戸が3-2でリードしたまま終了。この結果、神戸は6連勝かつ8試合無敗で勝ち点64とし、今節をまだ終えていないサンフレッチェ広島(暫定勝ち点62)を追い抜き、暫定首位に立った。対する京都は連敗を喫している。



