明治安田生命J1リーグは10日、第21節の浦和レッズvsFC東京が行われた。
ここ2試合は連続ドローだが5試合無敗とタフな戦いを続ける浦和が、前節4試合ぶりの白星を飾ったFC東京をホームに迎えた一戦。浦和は小泉佳穂やダヴィド・モーベルグ、岩尾憲ら、FC東京はレアンドロやディエゴ・オリヴェイラ、松木玖生らを先発起用した。
どちら優勢とも言えない立ち上がりとなった試合では11分に浦和が決定機を迎える。FC東京のバックパスが甘くなったところから細かく連係し、最後はボックス左に走り込んだ伊藤敦樹が左足を振り抜くもののGKヤクブ・スウォビィクが弾き出した。
徐々に攻勢を強めていく浦和。31分にはFC東京のビルドアップにプレッシャーをかけた松尾佑介が左サイド高い位置でボールを奪ってそのままボックス左に侵攻していく。折り返しのボールにフリーのモーベルグが左足で合わせて先制点を奪取する。
反撃に出るFC東京は39分に浦和陣内中央でFKを獲得。キッカーを務めた松木が距離のある位置ながら左足で直接狙うと鋭くカーブした強烈なシュートが左ポストに直撃したが、得点には繋がらない。
ビハインドで試合を折り返したFC東京は梶浦勇輝に代えて紺野和也と攻撃的なカードを切って後半に臨むか、浦和から主導権を奪えず。50分にはボックス手前中央でボールを持った伊藤が左足のグラウンダーシュートを放ち、ゴール右下隅を射抜いた。
点差を縮めていきたいFC東京だったが右サイドからのクロスに合わせようと飛び込んだD・オリヴェイラにアクシデントが発生。ヒザを痛がる様子でプレー続行不可能の判断となったため担架で運び出され、56分に山下敬大との交代を強いられる。
その後も浦和ペースで進む中でFC東京は67分に東慶悟と長友佑都に代えて品田愛斗と鈴木準弥を投入。浦和も松尾、小泉、大畑歩夢に代えて江坂任、明本考浩、馬渡和彰を送り出す。
すると70分、右サイドでボールを受けたモーベルグがドリブルでボックス内に侵攻してヒールパス。駆け上がってきた江坂の折り返しに大久保智明が合わせ、流れるような連係からチームの3点目を奪い切った。
結局、FC東京が追い上げることはないまま試合が終了。浦和が6試合無敗かつ3試合ぶりとなる白星を飾った。対するFC東京は3試合ぶりの黒星を喫している。
■試合結果
浦和レッズ 3-0 FC東京
■得点者
浦和：ダヴィド・モーベルグ（31分）、伊藤敦樹（50分）、大久保智明（70分）
FC東京：なし
