横浜F・マリノスは8日、MF天野純が蔚山現代FC(韓国)に期限付き移籍することを発表した。期限は2022年12月31日までとなる。
左利きの技巧派MFとして知られる天野は、ジュニア年代から横浜FMの下部組織に在籍していたが、順天堂大学に進学。卒業後の2014年にトップチーム加入を果たした。
横浜FMでは2016年頃から徐々に出場機会を増やしたが、2019年夏にはベルギーのスポルティング・ロケレンに期限付き移籍。初の海外挑戦でもリーグ戦24試合出場と活躍していたが、クラブが新型コロナ禍で破産したことで横浜FMに帰還した。
横浜FMでは復帰後も主力としてプレーし、2021シーズンは明治安田生命J1リーグ34試合に出場して2位でのフィニッシュに貢献している。
蔚山移籍に際し、天野はクラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントした。
「最高のチームメイトと、日本一のファン・サポーターに囲まれるF・マリノスでの毎日は、家族のようで楽しく、そして自分が恵まれた環境にいる事を日々実感しています。それと同時に、その環境に甘えてしまっている自分がいる事を感じていました。何より、ここ数年の自分に納得できず、このままでいいのかと危機感を覚えていました。停滞は退化ではないのかと考えるようになりました。ここで再び何かを変えなくてはいけないと思っていました」
そして、決断の理由を「そのタイミングで、一昨年のACL王者でもあり、アジア屈指の強豪クラブである蔚山現代から話が来ました。その厳しい環境で、日々の練習に揉まれる事で、もっと強くて逞しい選手に成長できるのではないかと考えました」と明かす。困難な決断となったが、前向きに取り組んでいく意思を示した。
「ギリギリまで悩み、なかなか決断を下す事ができませんでした。数年後の自分はどうなっていたいのか。そのためには、いま何が必要なのか。それらの熟慮を重ねた結果、今回の決断に至りました。のちに、この決断を正解にできるのは自分自身しかいません。1日1日を無駄にせず、自分自身と向き合い、もっと成長してきます」




