■守備のリズムはC大阪にあった
少し大袈裟かもしれないが、昨シーズンのリヴァプールを見ているかのようだった。それほどに今の川崎フロンターレは抜きん出た強さがある。
ミッドウィークに行われた首位攻防戦。リーグ最多得点を誇る最強の矛・川崎Fは、リーグ最少失点の最強の盾・セレッソ大阪を相手に5-2で勝利した。
試合全体を通して見れば、内容は五分五分だったように思う。後方からボールをつないでいきたい川崎Fに対し、C大阪は前線からビルドアップを分断させつつ、奪ったらアンカーの脇を狙う。守備のリズムが良かったのは、むしろC大阪のほうだった。
それでも今年の川崎Fは武器が豊富だ。直接FKから脇坂泰斗が沈め、PKで家長昭博が逆転弾を奪取。相手に先制点を奪われても、なかなか攻撃のリズムが生まれなくても、難しい状況の中でセットプレーから得点を奪ってしまうのだから造作もない。
また、後半の難しい時間帯を乗り切ったのは“個”の力だった。
58分に瀬古歩夢のゴールによって1点差とされた後、相手の攻勢を受ける時間が続いた。しかし、75分、左サイドでボールを得た途中出場の三笘薫が相手の股を通す技ありのシュートでゴールを奪取すると、その2分後には、今度はドリブルで相手を翻弄し、ラストパスのこぼれ球をレアンドロ・ダミアンが沈めて大きな5点目が生まれた。
■圧倒的な個を披露する三笘
組織で崩せないなら個で崩せば問題ないと言わんばかりに、三笘の強烈な個で試合を決めてしまったのである。
この試合で公式戦5試合連続ゴールを奪った三笘は、ジョーカー的な存在として圧倒的な個を披露している。独特なリズムのドリブルで相手をかわし、ゴール前では積極的なシュートへの意識で得点を量産。もちろん課題は多いが、そのプレーは見るものを魅了している。
加えて、三笘の特筆した個をより生かしているのは、チーム全体のハードワークだ。敵将のロティーナ監督が「(試合途中に)フレッシュで素晴らしい選手が出てきて、我々の後ろ(の選手)も疲れていたので、そこから2失点をしてしまった」と振り返ったように、前半からボディブローを打ち続けたことが相手の足を止め、自分たちの個を生かす土台を形成することにつながっていた。
セットプレーや個といった武器を持ち、それでいてチーム全員がハードワークを欠かさない。負けていようが、内容が悪かろうが、隙を逃さず勝利に持っていく強さは、昨季、プレミアリーグで圧倒的な強さを見せたリヴァプールと重なるところがある。
果たして、この連勝はどこまで続くのか。川崎Fの進撃は、まだまだ止まりそうにない。
▶Jリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
【関連記事】
● DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
● DAZN(ダゾーン)をテレビで見る方法7つを厳選!超簡単な視聴方法を紹介
● DAZNの2020年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃ 料金体系→こちらへ ※
● 【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
● DAZN番組表|直近のJリーグ放送・配信予定 ☆
● DAZN番組表|直近の海外サッカー放送・配信予定 ☆
● Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です
「☆」は提携サイト『 DAZN News 』の提供記事です




