2020-07-20-kobayashi-yu🄫Masahiro Ura

川崎フロンターレ進化の理由。強さを支える“システム”の前にあるもの

今季無敗で首位を継続した川崎フロンターレ。横浜FC戦では、相手に試合を支配されながらも、終わってみれば大量得点での大勝。その強さの理由とはどこにあるのか?(取材・文=林遼平/写真=浦正弘)

■流れを変えた途中出場の小林と三笘

 59分、横浜FCの松尾祐介が放ったシュートが田代真一にディフレクトしてゴールに決まる。1-1。28分に脇坂泰斗に決められ先行を許していたホームチームが追いついた。残り時間は約30分。後半に入って完全に主導権を握っていた横浜FCにとって、首位の川崎Fを叩くにはうってつけの舞台が整っていた。

 だが、試合終了のホイッスルがスタジアムに響いた時、肘を合わせて喜びを表現していたのはアウェイチームだった。

 前半から川崎Fは横浜FCのボール回しに苦労していた。アンカーに対する守備やウイングバックにボールが入った時の対応が遅れ、後手に回る場面が散見。後半は相手にボールを持たれる時間が長く、じりじりと押し込まれる状況が続いていた。

 そんな中で喫した失点。川崎Fにとって難しい戦況に追い込まれてもおかしくない。しかし、そこで流れを変えたのが、失点直後の60分、途中交代で同時にピッチに入った小林悠と三笘薫の二人だった。

 背後への抜け出しや周りとのコンビネーションでゴールを目指す小林と、圧倒的なドリブル力で敵陣に仕掛ける三笘は、自分たちの特徴を前面に出して多くのチャンスを演出。74分に三笘が得意の仕掛けでPKを得ると、これを小林が沈めて一気に流れを引き寄せ、最終的に5-1での勝利につなげた。

■選手たちが自身の個性を発揮

 今季、鬼木達監督は新システムに着手しながら、システムうんぬん以前に選手一人ひとりの個性を出してほしいと説いてきた。これまでの試合でも長谷川竜也のドリブルやレアンドロ・ダミアンの強さ、山根視来の積極的な攻撃参加など、起用された選手たちが自身の個性を発揮。それがチーム力としてピッチに反映されていた。

  横浜FC戦の小林と三笘も同様だ。スタメンであろうが途中出場であろうが、出番が来たときに自分の力を出せば勝利に貢献できる。それをしっかりとプレーで示した。

「(選手一人ひとりの個性を出すことが)必ずチームの力になる。特に今日はなかなかチームとして動きがなかった中で、新しく入った選手が自分の持ち味を出そうとやってくれた。それが結局チームを引っ張ってくれたのかなと思います」(鬼木監督)

 苦しい展開でも状況を変えられる多くの武器を擁す川崎Fは、さらにチーム力を高めながら勝利を積み重ねていく。

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