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東京五輪に向けたサバイバルが再開!国内組は森保監督が「基準」とする海外組を上回れるか

 日本サッカー協会(JFA)は17日、22日から26日まで千葉県内でトレーニングキャンプを行うU-23日本代表候補メンバーを発表。森保一監督は、10月、11月のA代表の海外遠征で招集した東京五輪世代の選手たちを“基準”とし、「今回招集した彼らがどのくらいのパフォーマンスを見せてくれるかは、基準を持った上で見ていきたいと思います」と選手たちの新たな競争への期待を口にした。

■要求されるものは“個”のアピール

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▲鹿島で二桁得点達成の上田綺世も招集

 東京五輪は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年の開催を断念。21年に延期が決定した。その影響もあって同代表の活動は、今年1月にタイで行われたAFC U-23選手権以来、約1年ぶり。

 久々の招集は全て国内組から選ばれ、鹿島のGK沖悠哉やFC東京のMF安部柊斗ら8人の初招集を含む23人のメンバーが選出された。なお、天皇杯に出場する川崎FとG大阪の選手は招集外となっている。

 東京五輪世代にとっては久しぶりの活動となる中で、今回の代表合宿において森保監督が強調したのはこれまでと変わらず「自分の持っている力を全て出してもらいたい」ということ。

 すでに招集経験がある選手たちには「我々が代表活動で見た以前の彼らの力と、今持っている力の部分で成長が見られるかどうか。そこで成長を見せてもらえるように期待したい」とし、初招集の選手たちに対しては「トレーニングや試合に向けて意図を考えてもらいながら、自分の特徴を最大限発揮してもらえればなと思っています」と個でのアピールを要求している。

■基準はA代表でプレーした海外組

20201217_Kubo(C)Getty images
▲久保は10月、11月にフル代表でプレー

 また、チームとしてさらにレベルアップを見据える中、森保監督は10月と11月のA代表の海外遠征における7人の東京五輪世代の選手たちのプレーに注視。評価に値するプレーを見せた彼らを基準としつつ、今回のメンバーを見たいと説明している。

「10月、11月に海外でA代表の活動をさせてもらった中で、彼らが見せてくれたピッチ内外での自己主張能力、自己表現能力は基準と考えている」

「今回の国内合宿でも選手を見て、彼らがどのくらいのパフォーマンスを見せてくれるかは、その基準を持った上で見ていきたいと思います。同世代の選手たちがどういうプレーをして、どれくらい高いプレーを示してくれていたかは、今回招集させてもらった選手は見ていると思います。その基準を持って見ていきたいと思います」

 最後に「これから先、力関係が変わるか、序列が変わるかは選手次第。選手たちは常にハイパフォーマンスができるように、そして成長を見せるようにしてほしいなと思います」と語った森保監督。競争とサバイバルが繰り広げられる中で、今回のメンバーは“基準”となる海外組をしのぐようなパフォーマンスを見せることができるか注目したい。

取材・文=林遼平

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